# 1
読者の質問にバッジョが答えてしまうというこのコーナー。
実はかなりすごい企画です(笑)。
こんなチャンスは2度とないかもしれません。
ぜひ、この機会を逃さず、どしどし質問を送ってください!

インタビュー●高橋在 interview by Ari TAKAHASHI
写真●高橋在 photo by Ari TAKAHASHI
ブレッシャの雰囲気はどうですか?
(愛知県 五藤大季さん)
スタディオ・マリオ・リガモンティの印象を。
(鹿児島県 宇都宮秀明さん)
最近のブレッシャのチーム状況について。
(埼玉県 高木光明さん)
現在の体調と、ブレッシャの課題は?
(大分県 玉永征寛さん)

ブレッシャの町の印象を聞かせてくれる?

ロベルト・バッジョ(以下R) ―― 快適だよ。実家に近いところでプレーしたかったんだ。だからブレッシャを選んだんだよ。住み心地は最高だね。あとはチームが順位を上げられれば言うことなしなんだけど。欠けているのはそれだけだよ。

ブレッシャの町の人は?

R ―― みんな良くしてくれるよ。今のところ、町に関しては良いことづくめさ。

ブレッシャのスタジアムに関しては?

R ―― いい感じだよ。でも、スタンドがもうちょっと近いほうがいいかな。ピッチとスタンドがちょっと離れているんで、ファンの熱気がいまいち伝わってこないんだ。ファンがもっと近いほうがいいと思うな。

プレシーズンの時と比較して、今のブレッシャは何か機能していないみたいだね。
何が欠けているのかな?


R ―― 欠けているものは、さっきも言ったように、結果だね。もっと上位にいたいよ。序盤戦から強豪ばかりと当たったせいもあるんだけどね。ウディネーゼ、パルマ、フィオレンティーナ、ラツィオ、ローマ、それに、アタランタとの(ロンバルディア)ダービー、ユーヴェ、そして、レッジョ・カラーブリア(レッジーナ)。序盤の8試合は全部強敵だったよ。

今の体調はどうなの?

R ―― ブレッシャに来た時から体調はすごくいいんだ。この体調を保つために練習をしっかりやってるよ。

君がプレーできなかったゲームもあるけど、バッジョのいるブレッシャとバッジョのいないブレッシャとの違いは?

R ―― わからないな。僕の口からは言いづらいよ。「偉そうに」と思われちゃうかもしれないしね。誰かチームメイトに聞いてよ。


ロンバルディア・ダービーの印象は
どうでしたか?

(京都府 兼山芳樹さん)

アタランタとのロンバルディア・ダービーの印象は?

R ―― 有名だよね。でも、ミラノ・ダービーやローマ・ダービーのような騒々しさはないよ。もっとも、ファン同士の対立はすごいみたいだけどね。残念ながら、アウェーでは負けたけど、ホームでは勝ちたいよ。

この前のレッジーナ戦ではスタンドがもめたようだけど、君自身、どんな感じがした?

R ―― 理解しづらい状況だよね。負けようと思ってピッチに上がる選手はいない。でも負けがこむとファンも怒り出す。ただ、それを暴力で表現するのは、サッカー全体にとっても、チームにとっても良くないことだと思うんだ。こういう行為を自分のホームスタジアムで見るのはつらいだろうね。



奥さんの料理で何が一番美味しいですか?
(大分県 芹沢佳美さん)
どんなワインが好きですか?
(大阪府 嘉納絵美子さん)

奥さんの手料理で君が一番気に入っているのは?

R ―― 妻は料理が上手いんだ。何を作らせても上手だよ。その中から1つだけと言われても難しいな。彼女の料理は最高だからね。

でも、“これは”というのがあるでしょう?

R ―― たくさんあるよ……強いて挙げるなら、ラザーニャかな。

お酒は飲むの?

R ―― うん。時々ワインを飲むよ。
この辺りのワインが特に好きだな。「プロセッコ」というワインさ。

白ワインだね。

R ―― そう。白のフリッザンテ(発泡酒)だよ。この辺りでワインを飲まないなんて言ったら、それはただの変わり者さ。

ゲーム前にも飲むの?

R ―― いや、それはないよ。

本当かい?

R ―― ゲーム中に飲むよ。プロセッコの小瓶を手にしてプレーするんだ(笑)。

日本食は好きかい?

R ―― 好きな料理もあるよ。今年はスシを食べたよ。他にもいろいろ食べるよ。イタリア人にとっては“特別”な感じがするものなんだよ。それなりにちゃんとした所に行けば、おいしい日本食が食べられるんだ。

スシは気に入ったということだね。どうしても駄目だった料理は?

R ―― サメの料理を出されたことがあったんだけど、あれは駄目だったよ。


ひげの手入れはどうやっているんですか?
(神奈川県 能勢高明さん)

その“あごひげ”には愛着を持っているようだね。特別な手入れが必要なのかな?

R ―― いつも自分で剃るよ。特別なことはしてない。

特別な道具を使っているわけではないの?

R ―― いや。(普通の)カミソリで十分だよ。

ボローニャ時代、君は髪を切ったことがあったよね。
何か特別な理由があったの?


R ―― 特別な理由はなかったね。単に長髪に飽きたところだったんだ。


自分に関する記事を読みますか?
(兵庫県 高橋明則さん)

TVでサッカー番組を観たり、スポーツ雑誌やスポーツ新聞を読んだりするの?

R ―― ほとんど見ないね。

プレーの採点が気にならないの?

R ―― いや、気にならないよ。前からそうなんだ。自分の出来が良かったとか悪かったかとかは、自分でわかるからね。


今まで交換したユニフォームで
一番大切にしてるのは誰のユニフォーム?

(東京都 町田仁美さん)

今まで何度もユニフォームを交換したと思うけど、今一番大切にしているのは?

R ―― たくさんあるよ。これだけ長い間プレーしてるんだから、その分たくさんあるんだ。サッカーの歴史に名を残したカンピオーネ(名選手)のシャツもあるよ。

部屋に飾っているの?

R ―― いや。飾りたいんだけど、多すぎて……。

ということは、箱に入っているんだ?

R ―― 今のところ全部箱に入っているよ。
いずれ、家に陳列棚でも作ろうと思っているんだ。

どでかい居間が必要だね。

R ―― あるいは、どでかい……ガレージがね(笑)。

トロフィーもたくさんあると思うけど、最も愛着を感じているのは?

R ―― 1993年は僕にとって重要な年だったと思うんだ。あの年に、FIFAの世界最優秀選手に選ばれたし、バロン・ドールの称号も手に入れることができたし。だから、この2つのトロフィーは大事だね。


あなたにとってファンタジスタとは?
(奈良県 高瀬通晃さん)
バッジョから見て、 素晴らしいと思う選手は?
(北海道 谷川敬子さん)
デル・ピエロにアドバイスを!
(東京都 川上隆さん)

君にとってファンタジスタとは?

R ―― よくわからないけど、ファンタジスタと呼ばれている人は、他の選手と比べて能力を評価されていると思うよ。戦術に含まれていないことをする選手ということかな。

国内外を含め、ファンタジスタと呼べる選手は?

R ―― たくさんいると思う。ジダン、トッティ……特にイタリアにはファンタジスタと呼べるような選手は多いと思うよ。もちろん、外国にもいるけど。

イタリアの若手選手で、“これは”と思うような選手は?

R ―― たくさんいるよ。ただ、問題は彼らがプレーする場がないということなんだ。確かに(セリエAの)プレッシャーは若い者にとってはきついだろう。成熟するだけの時間も場所もないんだから。もちろん、小さなクラブでならプレーできるかもしれない。だが、ちっちゃなクラブでは大きな経験はできない。大きな経験は国際ゲームで養われるものなんだ。小クラブでは国際ゲームを経験できないからね。

君の後継者と言われるデル・ピエロは長い間スランプに陥っているようだけど、彼にアドバイスを送るとしたら?

R ―― デル・ピエロには僕のアドバイスなんて必要ないよ。彼はすでに経験を積んだプレーヤーなんだから。スランプから抜け出すために何をすべきか、自分でわかってるはずさ。


昨シーズン話題になった 帽子の真相を教えてください。
(神奈川県 塚田正吾さん)

帽子に“Matame si no te sirvo”と書いてあるけど、何か特別な意味があるの?

R ―― 話せば長いけど……アルゼンチンでの出来事さ。ある日、友だちが、何かの拍子にこう言ったんだよ。「俺が役に立たないと思うのなら殺してくれ!」てね。(その言葉が)その時の状況に“ぴったり”だったから大笑いしたんだ。彼の言い方と、その意味がとても印象的だったんだ。それに、文としても面白かったから、帽子に書き込んだのさ。

いつからその帽子を使っているの?

R ―― 2年前からだよ。

去年、やたらと目立っていたようだけど、“誰か”を意識していたのかな?

R ―― そうだった? 以前からかぶっていたんだけどな……。

誰かを意識してやったわけじゃないんだ?

R ―― そんなことないよ。以前からかぶってたよ(笑)。

新年はどのように過ごすんだい?

R ―― 家にいるよ。家族と一緒にね。妻と子供たち、僕の両親……。だいたい、みんなで家で過ごすことが多いな。

今年も?

R ―― そのつもりだよ。