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| 第 2 回 〜 カルドーニョからヴィチェンツァへ 〜 (1/2) | ||
| カルドーニョのアマチュアチームで、その天賦の才能を発揮しだしたロビー。 ヴィチェンツァ入団後、さらにその才能は輝きを増し、 16歳にしてプロリーグデビューを果たす。 その2年後、ヴィチェンツァをセリエB昇格に導いた頃には、 すでにロビーの名前は全国区となり、イタリア中からオファーが殺到。 プロヴィンチャに“スター”が誕生したのだ。 インタビュー●高橋在 interview by Ari TAKAHASHI 写真●高橋在、マウリツィオ・ボルサーリ photo by Ari TAKAHASHI/Maurizio BORSARI |
| ヴィチェンツァ入りは
特別な移籍でもなかったし、 特別な契約もなかったよ ロビー、カルドーニョからセリエCのヴィチェンツァに移った時の話を聞かせてよ。 ロベルト・バッジョ(以下R) ―― あの時点(13歳当時)でカルドーニョとの契約はまだ1年残っていたんだ。カルドーニョでのプレーも順調だったんで、ヴィチェンツァのセレクションを受けてみたんだよ。それでテストに合格して、ヴィチェンツァが僕を獲得すると決めたんだ。だから、ヴィチェンツァ入りは特別な移籍でもなかったし、特別な契約もなかったよ。ただ、単にテストがあって、それに受かったというだけのことなんだ。 でも、アントニオ・モーロというスカウトが、君があるゲームで6点を叩き出したのを見て、ヴィチェンツァにスカウトしたという伝説が残っているんだけど……? R ―― いつの間にか、いろんな話ができあがっちゃったんだ。確かに、僕が6点を決めたゲームはあったよ。全7点のうち6点を僕が決めたんだ。ただ、ヴィチェンツァへの窓口になってくれた人は別の人だよ。アントニオ・モーロという人も僕についてヴィチェンツァのフロントにいいレポートをしてくれたとは思うけどね。僕がヴィチェンツァに入る一番のきっかけになったのは、ヴィチェンツァのチームドクターの下で働いていた人(看護人)がカルドーニョに住んでいたことだよ。彼がいつもヴィチェンツァの関係者に僕のことを話してくれていたんだ。まあ、結局、いろんな人のおかげでヴィチェンツァへの道が開けたということだよ。 ヴィチェンツァに移った時の移籍金はいくらだったんだい? R ―― 僕は移籍金の額を知らないんだ。多分、すごく……すごく安かったと思うよ。なにしろ、20年前のことだからね。あの頃は子供の移籍に大金が動くようなことはなかったんだ。 セリエCとはいえ、プロのチームと契約したということで、家族は大喜びだったんじゃない? R ―― いや、そうじゃなかったよ。だって、ゲームには出られなかったんだから。ヴィチェンツァと契約したのは僕が13歳と3カ月の時だったんだ。あの頃は14歳にならないとゲームに出られないという規定があったんだよ。だから、7、8カ月は練習に参加するだけで、ゲームにはまったく出られなかった。そして、14歳の誕生日を迎えて、やっとゲームに出場できるようになったんだ。 サッカーへの情熱が君から学業を奪い去ったことに関して、両親はどう思っていたのかな? R ―― 僕が書物に興味を持っていないということはとっくに承知してたはずだよ。だから、義務教育が終わったら、あとは自分の責任で好きにしろ、と思ってたと思う。でも、セリエCとはいえ、僕がプロのチームの入ったことを誇りにしていたみたいだよ。まあ、それでも、ずっと進学を勧めていたけどね。そのたびに僕は、「勉強する時間はない」と言って断ってたよ(笑)。 ある日、勇気を出して
彼女に話しかけたんだよ。 2人の仲はそれ以来ずっとなんだ 君の小学校とか中学時代の友だちは 君のことをどう見ていたのかな? 君に何か言っていた? R ―― まだ、将来のことを真剣に考えるなんてことはしない年齢だよ。もっとも、僕はサッカーを通じて自分自身を形成しようと考えていたけど、そんな事を友だちが理解してくれるはずがないよ。だから、友だちにも僕の将来についての話はしなかったね。下手すると、高慢だとか、目立ちたがり屋だと見られてしまう可能性もあるし。 でも、みんなも君のゲームを観に来てたでしょう? R ―― うん、来てたよ。ジョヴァニーリ時代のチームメイトが他にもたくさんヴィチェンツァでプレーしていたからね。みんな才能はあったんだ。だけど、みんな膝を痛めちゃったんだよ。あの頃の医療技術は今ほどのレベルではないからね。1度膝をやっちゃうと、サッカー人生は終わりさ。もしかしたら、僕もそうなっていたかもしれない……。 中学は男女共学だったの? R ―― 共学だよ。 いくら、サッカーに没頭していても、その年代特有のこと、すなわち、女性に興味を持つということもあったでしょう? R ―― 男と女が一緒のクラスというのもあって、当然、初恋とやらが生まれていたよ(笑)。僕も実は中学を卒業した直後に今の妻(アンドレイーナ)と知り合ったんだよ。彼女は別のクラスだったから、話したこともなかったんだけど、すごく近くに住んでいたんだ。僕の家から100メートルぐらいだったかな。ある日、勇気を出して彼女に話しかけたんだよ。2人の仲はそれ以来ずっとなんだ。僕らが知り合ってから、もう19年も経っているんだよ。 君ほどサッカーが上手ければ、他の女の子からもモテたでしょう? R ―― いや、全然モテなかったよ。サッカーをやっている男は多かったから、僕が特別だということはなかったね。 君がボールに気を取られすぎていて、女の子の気持ちに気がつかなかったんじゃない? R ―― そうかな……いや、他の人と特に違っていたとは思えないな(笑)。 |
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