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| 第 8 回 〜 現在、そして未来へ 〜 (3/4) | ||
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フリーキックを蹴る時は、 だいたいGKが何を考えているかな、 と考えてるね リーグ戦に話を戻そうか。 第27節のナポリ戦ではロスタイムにフリーキックから同点ゴールを決め、チームに勝ち点1をもたらした。 R ―― あのゲームは不公平な展開だった。僕らは最高のゲームをしていたんだよ。ゲームの主導権を握っていたのは僕らのほうだった。それが……後半早々にPKを与えてしまって、いつものパターンになってしまった。先制点を許して“追いかける”といういつものパターンだよ。そしてその後もナポリには何度か追加点のチャンスが訪れた。でも、僕らは決して諦めなかったんだ。何としてでも追いつこうという気持ちを持ち続けたんだ。そして最後の最後に僕のフリーキックで追いつくことができたのさ。 ボールを蹴る瞬間、自信はあったのかな? R ―― 当たり前だよ、ゴールに向かって蹴る時、GKにパスをしようなんて考えないさ(笑)。 それはそうだね(笑)。 R ―― 常にゴールを決めようと思ってシュートを打っているよ。時にはうまくいくし、時には全然ダメなこともある。フリーキックを蹴る時は、だいたいGKが何を考えているかな、と考えてるね。 GKの心理を読むんだね。 R ―― そうさ。自分の頭で考えてはダメなんだ。GKになったつもりで考えるんだよ。 あの時点で、ナポリのGKは何を考えていたんだろう? R ―― GKがどういう動きをするか見るために1回フェイントをかけたんだ。結論はこうさ。ボールの位置が遠かったので彼は壁の背後をケアするはずだとね。というのは、フェイントをかけた時に、彼は前方に動き始めたんだ。だから、もう1回同じ動きをすることを祈って、思い切りキーパーサイドのポストを狙って蹴ったのさ。 そうか。あの時のフェイントはGKとDFの動きを見るためのものだったんだ。 R ―― もちろんさ。 そしてGKは2回目も同じ動きをしたというわけだね。 R ―― そう、2回目も全く同じ動きをしてくれたんだ。ただツキもあったよ。なかには、動くフリをして、そのまま立ち止まるGKもいるんだから。そうしたら、くわえタバコをしながらでも取られてしまうよ。 次は翌節のインテル戦でのPK。 あのPKでインテルのチャンピオンズリーグ出場権はほぼ消え去った。 R ―― そうだね。でも、一昨シーズン、僕はインテルにチャンピオンズリーグ出場権をプレゼントしたんだから、これで貸し借りなしさ。
そうだったね。 でも、あのPKを決めた後、君はゴールを喜んでいる様子には見えなかった。 なぜだい? 相手がインテルだったから? R ―― いや、そんなことないよ。あの時点ではまだゲームは終わったわけじゃなかったからね。それどころか、キックオフしたばかりだったんだよ。あの試合、前半は最高のゲームができた。追加点を挙げても不思議じゃなかった。ただ、あの日は暑かったんだ。前半に走り回ったツケが後半に回ってきて、終了間際は全員がヘトヘトになっていたよ。幸いにして、なんとかリードを守りきり、貴重な勝ち点3をモノにすることができた。あの勝利でセリエA残留が見えてきたんだ。 そして、君がハットトリックを決めたレッチェ戦。 3ゴールも決められるなんて思っていた? R ―― そうなることを願っていたよ。アウェーでの直接対決だったから、僕らには勝利が必要だったんだ。あのゲームに備えて、細心な準備をしたつもりだよ。あのゲームがいかに大事なものか、具体的に何をすべきかということを、マッツォーネは毎日のように言っていた。だから、レッチェに着いた時、僕らは相手のすべてのことが頭に入っていたんだ。どれほどキツいゲームになるか、彼らがどんなプレーをしてくるか、そしてレッチェの気候に関してまでも、すべて情報は入っていた。負ける気はしなかったさ。そして、実際、ゲームも支配することができたんだ。勝つべくして勝ったという感じだったよ。 コーナーキックから直接叩き込んだゴールに関して話してよ。 R ―― あれは、瞬間的に選択したプレーなんだ。DF陣がまだポジションを明確につかんでおらず、GKがDF陣にポジションの指示を出していたんだ。それを見て、「直接ゴールを狙ってやろう」という気になったんだよ。ああいうプレーはあらかじめ決めてできるものじゃない。その場で決めるのさ。状況次第ということだね。状況を直ちに判断できれば、大きなチャンスが生まれてくるということなんだ。ゴールだってあり得るよ。もちろん、いつもうまくいくとは限らないし、ミスをすれば何を言われるかわからないけどね。 練習でも試していたのかい? R ―― コーナーキックをニアサイドに蹴るという練習はしょっちゅうやっているけど、“直接”というのはその場で決めたことなんだ。あの時は、ブレッシャの選手は目に入っていなかった。とっさの決断さ。 額縁に入れて飾っておきたいようなゴールだね。 R ―― うん。僕にとって初めてのコーナーキックからのゴールだったからね。それに、あのゴールで2−0になった。勝利に近づくゴールだったんだ。事実、あのゴールの後、チームは完全にリズムに乗った。全員にとって、最高のゲームの一つだったと思うよ。チームの団結心も最高の高まりを見せていたしね。
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