我々が売るのは“楽しめるゲーム”。  
観客を楽しませるように
ルールを改正すべきだ
 


レフェリーは大きなプレッシャーを背負って笛を吹いています。まずは、そのプレッシャーから解放してやることが必要ではないでしょうか?

ガッリアーニ(以下G) ―― その件に関して1つ言いたいことがある。レフェリーがミスをすると「何か悪意がある」と思いがちなんだ。それに対し、FWのプレーヤーがゴール前でミスをしても、“いかさま”だとは思わない。それがイタリア人的発想だよ。

あなたもそう思っていますか?

G ―― 私はそうは思っていない。レフェリーに悪意があるとは思っていないよ。それ以上に私が言いたいことは、「今、我々は魅力的なサッカーをしていないし、それが良くなる方向にもない」ということなんだ。ファンが「ひどいショーをやっている」と気がついた時点で、すでに我々は窮地に追いやられていると言いたいだけなんだ。

改善策は何かありますか?

ガッリアーニは言う。「観客の目を楽しませるようにルールを改正すべきだと思っている」
G ―― まず第一にルールを徹底させること。と言うより、ルールの改正が必要だろうな。個人的には、観客の目を楽しませるようにルールを改正すべきだと思っている。どのスポーツだって、これまでに何度も何度もルール改正を繰り返しているだろう?それは、観客のために何が必要なのかを常に念頭に置いていた結果だよ。ところが、我々サッカー界は100年前に作られたルールに固執している。例えば、もうだいぶ前に、アメリカのプロバスケットのNBAではゾーンディフェンスをやめている。ゾーンを敷くとゲームがつまらなくなるという結論に達したんだろう。だとすれば、我々だってゲームを面白いものにするために何らかの行動を起こすべきなんだ。こんなことを言うと反感を招くかもしれないが、なぜ、オフサイドはハーフライン手前なら許されるのかね?なぜ、複数の退場者を出せないのかね?1試合で15回、いや、20回ファウルを犯す選手だっているだろう?

それは、そうですが……。

G ―― 私には今までどおりのやり方が正しいとは思えない。第一、選手のケガを招くし、サッカー自体もつまらなくなってしまう。我々の仕事は、“楽しめるゲーム”を売ることなんだ。サッカーという名の“ショー”を売って生計を立てているということを忘れてはいけない。クラブは他の企業と同じなんだ。商品管理をしっかりやる必要があるんだよ。最近は“血を見ない”ゲームはないね。足の骨が折れ、鼻骨が折れ、ケガ人の出ないゲームは皆無といった状況だ。つまり、ピッチがパニック状態に陥っているんだ。こんな状態で今後どうしろと言うんだい?ルールを改正すべき時が来たんだよ。サッカー自体は大きく変わった。スピードも、戦術も大きく変わった。なのに、なぜ、ルールを変えないのか?それがどうにも理解できないんだよ。
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