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確かに、サポーターの期待は大きいですよね。 G ―― そう、今でも96年のことは忘れられない。ミランは、それまでの5年間で4回のスクデットを獲得し、チャンピオンズ・カップの決勝には3回進出という偉業を成し遂げていたんだ。だが、あの年は良くなかった。シーズン開幕早々の9月、チャンピオンズ・カップの1回戦でローゼンボリに負けたんだよ。それで、サポーターが怒ってね。我々はロッカールームから出られない羽目になった。日曜日にミラネッロからスタジアムに向かう途中で生卵を投げつけられたこともあったな。歴史上最強と言われた時でもそうだったんだ。 ジラウド(ユーヴェ社長)も、「“敗者がいるからこそ勝者がいるんだ”ということをサポーターに理解させる必要がある。そのためにはマスメディアの協力が必要だ」と言っていましたが……。 G ―― 全くそのとおりだ。サポーターに理解してもらうためには、まず、マスコミに理解してもらわないと。ただ、マスコミはすぐに結果を求める傾向にある。スクデットを獲らないと、失格者の烙印を押すしね。彼らの世界では、結果がすべてなんだよ。そんなことなら、まず記事を書いて、まっさらな順位表を用意し、4月か5月になったらそこにチーム名を書き込めば済むことじゃないか。最近は、サポーターよりマスコミのほうが問題を引き起こすという感じがする。正直言って、マスコミの考え方、評価には嫌な思いをしている。怒っていると言ってもいいくらいだ。1試合で“失格”と評価したチームに、4、5試合後には“合格点”をあげるのがマスコミだからな。3週間前はシェフチェンコとインザーギは最高の2トップだと書いていた記者が、突然、2人は両立しない、なんて書くくらいだからね。正当な評価ができなくなっているんだよ。結果だけ見て評価しているのだろうな。結果が出てからしか、記事が書けなくなっているのかもしれない。いずれにせよ、それは正しいやり方ではない。例えば、この前のピアチェンツァ戦にしてもそうだ。あの試合は、ほんの少しの運があれば勝てた試合だった。勝っていれば、ローマとユーヴェを抜いて3位に浮上したんだ。首位に2ポイント差の3位に、だ。それなのに、ミランがスランプだから、アンチェロッティのお目つけ役としてサッキを連れてきたって?冗談じゃない。マスコミの仕事は、すべて結果論によるんだ。そういうやり方は卑怯だと思うよ。
結果で判断しているのは、ガッリアーニさん、あなたのほうでは? インザーギがトリノ戦でPKを外さなければ、テリムはまだミランの監督だったでしょう?
あなたが最も愛したミランはいつの時代のミランですか? G ―― 多分、(ミランの取締り役に就任して)最初のミランだろうな。タッソッティ、バレージ、コスタクルタ、マルディーニのいたミランだよ。それから、アルベルティーニ、ドナドーニ、フリット、ライカールト、ファン・バステンがいた頃のミランも気に入っている。あの頃はタイトルを総ナメした、強いミラン、そして愛されるミランだった。あれから今に至るまで、私自身も多くの間違いを犯してきたと思っている。もちろん、ミスの責任は自分が負うつもりでいるよ。 特にカルチョメルカートはあなたの責任分野だと言われています。 ミスの責任は認識していますよね? G ―― いや、それは違う。責任は私だけのものではない。逆に成功したからといって私だけの功績でもないんだ。この数年間で、方法論が変わってきたんだよ。真夜中にふと目を覚まし、「アイツを獲ろう」と決めて、すぐに電話をかけるなんてことはなくなった。もっと違った方法でやっているんだ。 ところで、デローグはイタリアサッカー連盟の会長の座にしばらく納まると思いますか? G ―― デローグが会長に就任したのは、とてもうれしいことだよ。カラーロにはリーグの会長として残ってもらいたいと思っていたからね。デローグは特に“誰寄り”ということがないから、誰からも受け入れられると思う。「政界の人間ではないか……」と 言う者もいるが、それなら、「議会に入るまでは、スポーツマンだった」と言ってやりたいね。それに、彼の弁護士の資格と法に関する知識は連盟中枢で非常に役立つはずだ。任期の4年間はハードなものになると思うが、規定(ルール)に見直しを加えることができる人物がカルチョの世界を運営するのはいいことだと思っているよ。 | |||||||||||||
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