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その点、デル・ネーリは全く違うタイプの監督なのかな? E ―― 彼は、マジでいい人だよ。キエーヴォに移籍して、キャンプの初日にはすでに、「この人とは気が合うな」って感じた。それに彼は、最初にすごく重要なことを言ってくれたんだ。 何て言ってくれたんだい? E ―― デル・ネーリは、「君の潜在能力を信じてる」って言ってくれた。ボローニャではグイドリンとのことをはじめ、いろいろと苦しいことがあったから、移籍直後は自信を失いかけていた。だから、デル・ネーリの言葉はとてもうれしかったよ。マッツォーネも僕に生きていることを実感させてくれた監督だったけど、デル・ネーリも僕に希望を与えてくれたんだ。
ボローニャ時代のことで他に覚えていることはあるかい? E ―― フォントランのことだね。イタリアに着いたばかりの頃は、本当に最悪でね。到着から3日後、全くイタリア語の話せない僕を、代理人は置き去りにしていったんだ。そんな時途方に暮れていた僕を、ダヴィデ(フォントラン)が助けてくれた。夜、僕を外に連れ出して一緒に遊んでくれたり、丁寧にイタリア語を教えてくれた……本当に彼には感謝してるよ。 人間にとって環境を変えることは、大切なことだと思う? E ―― もちろん、すごく大切なことだよ。人によっては環境を変えることで、技術的にも精神的にも飛躍できると思うんだ。実際に僕がいい例さ。僕にとってセリエBから再スタートすることは、一つの賭けだった。それもかなり危険なね。でも僕は見事にその賭けに勝利したんだよ。
E ―― もちろん。妻のラケーレが僕を支えてくれなければ無理だったろうね。妻が僕に生活のリズムを与えてくれたことが、賭けに勝利できた大きな要因だよ。故郷から遠く離れてプレーしている20歳そこそこの選手にとって、妻の助けは必要不可欠なことなんだ。それに成功できた理由はもう一つある。それは14カ月前に起こった人生最高の出来事。そう、長男のガブリエレが誕生したことだよ。 子供を持つってどんな感じなのかな? E ―― 自分のことを考える以前に、他人のことを考えられるようになった。早く家に帰ってガブリエレと遊びたいから、最近じゃ練習を終えるのが待ち遠しくてね。日曜日だって同じさ。試合後、シャワーを浴びて一目散に帰ってるんだ。 他の家族の人たちは君の活躍について何て言ってる? E ―― 他の家族とは、両親のことかい?最高に喜んでくれてるよ。僕らは、コパカバーナから車で1時間ほど行った所にあるリオ・ボニートという町の出身でね。決して裕福な家庭ではなかったけど、父のジュベルトは左官、母のネウザマリアは専業主婦として、5人の子供を育ててくれた。家族の生活は僕がパルメイラスに入団したことによって、大きく変わったよ。僕が新しい家を買ってあげたし、生活を手助けできるようにもなったからね。 是が非でも、日本と韓国で開催されるW杯に出場して、自分の勇姿を家族に見せたいんじゃない? E ―― そうだね。それに、W杯に出場できたら、もう一つ約束しようと思っていることがあるんだ。 何を約束してくれるのかな? E ―― もしフェリぺ監督が僕をセレソンに呼んでくれたら、僕はその後4年間、絶対にディスコには行かないと誓うよ(笑)。 それはすごく大変な誓いだね。実際に、フェリぺ監督から電話はあったの? E ―― 残念ながら、今のところ彼からの電話はないんだ。だけど、僕には希望を抱かせるエピソードが一つある。実は、パルメイラスで僕をデビューさせてくれた監督がフェリぺなんだ。 そう言えば、98年のフランス大会は、どこで観ていたんだい? E ―― もちろんテレビの前だよ。他のブラジル人と同じようにね。決勝でフランスに負けた時は本当に悔しかったよ。ただ、もう一度あの試合をやったらわからないね。10回対戦すれば9回はブラジルが勝つはずさ。あの時がたまたま残りの1回だったんだ。 ロナウドが絶好調だったら、ブラジルが勝ったかもしれないね。 E ―― 僕もそう思ってるよ。彼は未だに僕らのアイドルだよ。そう、あのペレと同じようにね。ロナウドはバロン・ドールを2回も受賞しているし、お金だってとてつもなく稼いでる。それなのにいつも素朴で、謙虚なんだ。だからこそ、ロナウドはみんなから愛されてるんだと思うよ。実は、この間のインテル戦の試合後、僕は彼にユニフォームをねだったんだ。 カンペデッリ会長もロナウドのユニフォームを欲しがってたんだって? E ―― そうだね、会長も欲しがってたよ。でも譲るつもりは全くなかった。僕は何年も前からロニーとユニフォーム交換するチャンスを待っていたんだから。ロニーこそ、世界ナンバーワンの選手さ。それからバッジョもすごい選手だと思うよ。94年のアメリカ大会決勝の前、彼の名前を聞いただけで、僕らブラジル人はみんな震え上がってたよ。あの時のバッジョは決して本調子じゃなかったけど、何かを達成しそうな気迫を持っていたからね。 | ||||||||
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