| |
![]() |
![]() ![]()
|
| インタビュー・文●ルイージ・ロニョーニ Interview and text by Luigi ROGNONI 写真●グエリン・スポルティーヴォ Photo by GUERIN SPORTIVO 偉大なる“ヴェーチョ”(フリウリ方言で“老人”の意味)がイタリア・サッカーの表舞台に戻ってきた。 サッカーボールと同様、常に彼の人生とともにあるパイプをくゆらし、彼はひのき舞台に戻ってきたのだ。 彼は9月26日に75歳の誕生日を迎える。 この20年間、彼はアッズーリの世界制覇について語り続けてきた。 W杯制覇の思い出は、エンゾ・ベアルゾットにとっては、単なる過去の記憶にすぎない。 しかし、75歳を間近に控えた老将にとって、W杯優勝という経験は未来へのステップボードでもある。 ベアルゾットは長い間、イタリアサッカーの中心から忘れ去られた存在であった。 だが、ここに来て“異変”が起こったのである。 FIGC(イタリアサッカー連盟)会長に就任したフランコ・カラーロは、偉大なる“ヴェーチョ”の旺盛なエネルギーを評価して、彼を代表トレセンであるコヴェルチャーノの総責任者に任命したのだ。 もっとも、75歳の老人に実務を担当させるのは酷な話であり、あくまで名誉職ではある。 だが、ベアルゾットは、それを単なる名誉職で終わらせるつもりはない。 彼は長年培ったサッカーの知恵を近代サッカーの指導者たちに伝え、さらに、サッカーというスポーツに欠くことのできない“人間観”について語るつもりなのだ。 |
| 1 / 4 |