「今度のW杯の決勝は、イタリアvsアルゼンチンになる」なんて言われている。 優勝候補の筆頭に挙げられた気分はどうだい? シメオーネ(以下S) ―― 優勝候補という言葉を聞くたびに、なんだかゾッとするんだ。 そう言われるたびに、誰かが嫌な気分になってる気がしてね。 俺は自分たちが優勝候補筆頭だなんて思っていない。 もっとも、俺たちが今度のW杯の“主役”になる可能性は十分にあると思うけどね。 もちろん、イタリアは優勝候補の一つさ。 俺はすでに2回、優勝候補のチームの一員としてW杯に出場している。 だから、W杯で勝つためには、1カ月間いいコンディションを維持するだけじゃなく、運も必要になることをよく知っているんだ。 つまり、どこが優勝候補かなんて簡単には言えないわけさ。 強いて挙げろと言われれば、アルゼンチン、イタリア、ドイツ、フランス、スペインといったところだろうな。 スペインは、まだ大きな大会で結果を出したことがないが、それでも優勝候補の一つに違いない。 それから、カメルーン。 “不屈のライオン”を甘く見ると、ひどい目に遭うよ。 そうそう、エリクソンのイングランドも忘れちゃいけない。 ブラジルかい?今のところ“?”という感じだな。 アジアで彼らが目を覚まさないことを祈るよ。 イタリアは、どのあたりまで行くかな? S ―― イタリアが負ける時は、いつもPK負けか、あるいはEURO2000の時のように、ゴールデンゴール負けだったろう?だから今度の大会こそ、絶対に優勝したいと思っているはずだよ。 俺たちとしても、アッズーリのモティベーションと集中力には注意を払うつもりさ。 それに今のアッズーリは、大きな大会を勝ち抜くための要素をすべて持っているからね。 “怪物”ネスタをはじめとするDF陣は鉄壁だし、前線にも素晴らしい選手が揃っている。 彼らをマークするDFには一つのミスも許されない。 つまり、今のイタリアは、攻守のバランスがしっかりと取れた、理想的な集団と言えるんだよ。 じゃあ、一緒にイタリア代表を分析していこうか?
それは奇策じゃないかい? S ―― いや、ドーニはイタリア人選手の中で唯一、“ベロン風”のパス、つまり試合の流れを変えるパスを出せる選手さ。 「イタリアの弱点は中盤にある」とよく言われるのは、真のレジスタ(プレーメイカー)がいないからだと思うんだ。 でも、もしかしたらドーニなら、びっくりするような活躍を見せて、イタリアを引っ張ることができるかもしれない。 彼は、相手が予測もつかないラストパスを出して、局面を変えることができる可能性を持った選手さ。 | ||||
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