インタビュー・文●マッテオ・マラーニ Interview & text by Matteo MARANI
写真●グエリン・スポルティーヴォ Photo by GUERIN SPORTIVO


 チェルシーがキャンプ地に選んだウンブリアの地で、“カルチョ”の雰囲気を肌で感じながら、ジャンフランコ・ゾラはイタリアサッカーの危機を語った。独自の視点から言葉を紡ぎだすその口元に、時折、微笑みさえ浮かべながら。

 36歳になった彼には、依然としてサッカーを続ける強い意志がある。彼は、毎朝、プロとして目覚めることに幸せを感じている。ピッチの上では、否応なく彼のそのプロ意識が我々の目に飛び込んでくる。

 チェルシーのキャンプ地でのゾラは、他のチームメート以上によく走り、不満を口にすることなく、惜しみなく汗を光らせている。「5年前にイングランドに移ったおかげさ」と彼は言う。イングランドでのプレーが、彼のサッカー人生を引き伸ばしてくれた、というわけである。

 「僕は『やれ!』と言われてプレーしているわけじゃないんだ。お金は十分に稼いだ。ただ、選手としての喜びを感じていたいだけなんだよ」とホテルのロビーにあるソファに腰かけたゾラは言う。

 それから、こう続ける。「ロンドンでの生活は穏やかなものさ。妻や子供と一緒にハロッズで買い物をしたり、周囲の目を気にせずリラックスした日常生活を送っている。『ストレスが刺激になるんだ』なんて言う人もいるけど、それは間違いだよ。ストレスは選手生命を削るだけさ」。
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