あなたはピッチ上でも多くの好成績を残してきました。 だが、あなたの“爆弾発言”があなたの功績を無にしてしまう危険性もありますよね? Z ―― リカータ、メッシーナ、フォッジャ、それから、ラツィオ、ローマ……どのチームも私の実績を評価してくれたと思っている。もしそうでない人がいたとしても、それはそれで仕方のないことだ。 今、あなたが監督を務めたチームの名前を列挙してくれましたが、ナポリの名前が入っていませんでしたね。 Z ―― 6週間しかいなかった町に永遠に記憶されることを望むほうがおかしいだろう。それでも、これだけは言っておこう。私がナポリを去る時、涙を流してくれた人もいたんだよ。 ズデネク・ゼマンは常に1年契約しかしませんね。 あなたが複数年の契約を交わすのを見たことがないのですが。 Z ―― 私の希望だよ。相手が理解してくれるなら、今後も1年契約で続けていくつもりだ。状況は刻々と変わる。今の状況が1年後も変わらないと考えるほうに無理があるんだ。 監督の年俸が高騰しているという状況があります。 今では、選手と同等、あるいは、それ以上の年俸を稼ぎ出している監督もいます。 Z ―― ピッチ上で力の差を示すことができるのは選手だけだよ。どんなに優秀な監督でもピッチには立てないんだ。確かに、選手以上の年俸を手にしている監督もいるが、それは、私とは違った考え方をする会長がいるというだけのことだろう。 ラツィオの監督時代に、あなたはスクデットをもう少しのところで逃しましたよね。 あの経験は、監督として今でも悔やまれることなのでしょうか? Z ―― 私は後悔するタイプの人間ではない。それにあの時、ラツィオがスクデットを逃したのは、ラツィオ以上に強いチームがあったということにすぎないんだ。「スクデットを勝ち獲れるのは1チームだけ」ということをイタリア人は時々忘れてしまうんだろうな。もちろん、スクデットは私の目標の一つだ。だが、それがすべてではない。私には別の目標もあるんだ。ベル・ジョーコ(美しいサッカー)を実現すること、つまり、勝敗とは関わりなくピッチ上のプレーで大きな満足感を得ることだ。例えば、ゲームに負けてもピッチを去る選手にスタジアム全体が拍手喝采を送るなんてシーンは最高だろう? だからこそ、サッカーは素晴らしいんだ。私はそんなサッカーを心から愛しているんだよ。 他にも目標はありますか? Z ―― 私から学んだ若者がサッカー界を代表する選手に成長し、結婚し、やがて素晴らしい家庭を築き上げること。彼らが人生のカンピオーネになってくれることも、私の目標の一つなんだ。 先ほどの話に戻りますが、スクデットが獲れなかったのは連盟やレフェリーのせいだとは思いませんでしたか? Z ―― くり返すが、勝てなかったということは、より強いチームがあったというだけのことなんだ。それに私は、選手に比べれば、レフェリーのほうがはるかにミスは少ないと思っている。イタリアはジャッジに神経質すぎるのさ。ファウルでもないのに、執拗に抗議する選手さえいる。あれこそファウルだよ。私は選手に対していつも「ルールに忠実であれ」、「レフェリーに抗議はするな」と言ってきた。抗議したって無駄だろう、抗議で判定が覆ったことがこれまでにあったかい?
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