フランチェスコ・グイドリンは現在47歳である。彼は現役時代、現在指揮を執っているボローニャでプレーした経歴を持つ。選手としてのグイドリンは、運動量豊富な選手というよりも、テクニックを持ち味とするプレーヤーだった。だが、監督になった今、彼は選手たちにアグレッシブなサッカーを求めている。プレッシングとカバーリング、そしてカウンターアタックを主体にした激しいサッカーを選手たちに要求しているのである。また、選手時代のグイドリンは感情の起伏が少ない選手だった。だが、今のグイドリンは気性の激しい監督だ。張り詰めた状態で、常に最大限の力を発揮することを要求する。
ボローニャの監督に就任したのは3シーズン前のこと。セルジョ・ブーゾの退陣に伴い、監督就任を要請されたものだった。当初、グイドリンはボローニャの町で歓迎される人物ではなかった。ボローニャ市民は、かつてヴィチェンツァを指揮していたグイドリンを、懐疑心を持って見つめていたのである。なぜなら、ボローニャはグイドリンが指揮するヴィチェンツァに勝てなかったからだ。勝てないだけではない。当時、ボローニャの監督を務めていたウリヴィエリがグイドリンと犬猿の仲ということで、グイドリンの悪評がボローニャの町に蔓延していたのである。そのため、ボローニャ市民はグイドリンに対して好意を抱かなかったのだった。
だが、ボローニャ市民とグイドリンは徐々に打ち解けていった。ボローニャ市民は、グイドリンが勇気ある男だということに気がついたのだ。ボローニャ市民は今、グイドリンに最大級の愛情を注いでいる。そして、グイドリンをボローニャ市民の仲間として認めている。グイドリン自身も、今ではボローニャの町をこよなく愛している。彼の家族も同様だ。グイドリン一家は
、永遠にボローニャの町に住み続けても構わないとさえ思っているという。グイドリンの目には、ボローニャの町すべてが美しく映っているのである。“隣の芝は青い”ではなく、グイドリンにとっては、自分が住むボローニャのすべてが美しいのである。
ボローニャの町で新たな歴史を築き上げること、これこそがグイドリンの願いである。アレックス・ファーガソンがマンチェスターの町で聖人になっているように、グイドリンもボローニャの聖人になりたいと願っている。今、グイドリンはボローニャとの契約交渉の真っ最中である。クラブサイドもグイドリンも、2005年6月までの契約更新という線で合意を見ている。クラブ側は、グイドリンだったら終身監督の契約を交わしても構わないと考えているようだ。 |
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