他人と同じことは絶対にしたくない。
10番をつけたGKなんて
いないんだから、目立つはずだよね
 

GKの君が、どういうわけで背番号10を身につけるようになったんだい?

ルパテッリ(以下) ― 10番をつけるきっかけとなったのは、「何としてでも10番を手に入れるから」という、友だちとの賭けなんだ。そして、その賭けに僕が勝ったのさ。10番と言えば、スーパースターの証で、ファンタジスタ、言い換えれば空想家がつける背番号だよね。もっとも、僕は自分が空想家だとは思うけれど、スーパースターだなんて思っていないよ。でも、とにかく10番は気に入っている。これまで僕にツキをもたらしてくれたしね。

君にとって、背番号10は魔法の番号でもあるんだね。

そうだね。でもそれだけではない。僕は目立ちたがり屋だから、他人と同じことは絶対にしたくないんだ。10番をつけたGKなんていないんだから、かなり目立つはずだよね。試合の時は、観客の視線は自然とチームの10番を探すものだろう? 背番号10をつけているのはデル・ピエロだったりトッティだったり、スーパースターなんだから、それも当然だよね。でも、キエーヴォの10番は、GKのルパテッリなんだ。そんなことを考えると自然に責任感が増すんだ、悪い気はしないね。

話は変わるんだけど、まだキエーヴォのことをよく知らない人に、キエーヴォのすごさを説明してくれないかな?

まず、キエーヴォは勝つためにプレーするチームなんだ。僕たちが引き分け狙いでプレーすることはあり得ない。僕たちは、練習の時から勝つことしか考えていないんだから。それに、今さら“奇跡のチーム”だなんて言う必要はないだろう? 2年連続して好成績を収めているんだからね。昨シーズンのキエーヴォは、“おとぎ話”扱いだった。でも、キエーヴォの成功は、奇跡でもおとぎ話でもないんだ。僕たちが勝利を収めるのは偶然じゃないんだよ。知的なサッカーと言うか、近代的サッカーと言うか、そういうサッカーが生み出した必然的な結果なんだ。もちろん、僕たちの躍進はまだ終わったわけではないよ。これから先も、まだまだ進化し続けるはずさ。

昨シーズンのキエーヴォは言うまでもないけど、同じような好成績を上げている今シーズンのキエーヴォもすごいと思う。セリエAで2年連続で好成績を上げている秘訣は何なのかな?

僕らは勝利に飢えているのさ。他人を驚かすことにも、自分たち自身が驚くことにも飢えているんだ。キエーヴォには満足という言葉は存在しない。だからこそ、毎日のように進化を続けるんだ。

君自身、この2年間でどう変わったんだろう?

練習を大切にするようになったね。それから、大きな舞台で経験を積んだ。その結果、恐怖感とか不安を取り除くことができたと思う。ある意味、すごく冷静になったんじゃないかな。と言っても、情熱がなくなったわけじゃない。むしろ、日に日に情熱は強まっているよ。

君の長所は?

自分の長所は自分ではわからないよ。他の人に聞いてくれないかな。

じゃあ、自分に足りないところは?

(笑いながら)髪の毛。まあ、その分、髭が生えているからプラスマイナスゼロと言ったところかな(笑)。
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