背番号10は過去のカンピオーネの記憶と
密接につながっている。攻撃に絡む選手なら、
誰でも10番をつけたいと思うはずだよ
 

ファブリツィオ、まずは背番号の話をしようか。君はテルナーナにいた頃は11番をつけていたよね。そして、セリエAデビューに際して10番を選んだ。その理由は?

ミッコリ(以下) ― テルニにいた時も、10番を身につけることが夢だったんだ。でも俺がチームに入った時、すでに10番をつけている選手がいた。それで仕方なく11番にしたんだ。ただ、それより前、例えばセリエCのカザラーノでプレーしていた時も、プリマヴェーラの時も10番をつけていたよ。

ということは、ペルージャで夢が実現したということだね。

そう、ペルージャでは夢が2つ実現したんだ。セリエAでプレーするというのが一つ。もう一つが10番を身につけることさ。

10番は君にとって特別な番号のようだね。
10番の何が君をそんなに熱くさせるのかな?


10番は、サッカーの世界では最高の番号だと思うんだ。背番号10は過去のカンピオーネの記憶と密接につながっている。10番を見ると伝説のスーパースターのスーパープレーが目に浮かんでくるものなのさ。攻撃に絡む選手なら、誰でも10番をつけたいと思うはずだよ。

10番を身につけるということは大きな責任を担うということだろう? 君が言うとおり、過去の多くの名選手が10番を特別なものとしたんだからね。例えば、10番を身につけたらミスはできないということもあるかな?

いや、そんなに大袈裟なことではないよ。ミスを完全になくすことなんてできやしない。誰にでもミスはあるんだ。ただ俺が言いたいのは、サッカーを愛する人たちの心の中では、10番は特別な番号だってことさ。責任も他の選手より少し重いかもしれないけど、それは仕方のないことだろうね。

10番をつけた選手の中で、最も気に入っているのは誰だい?

ロマリオ、バッジョ、そしてマラドーナかな。

その3人に順位をつけるとしたら?

ナンバーワンは誰が何と言おうとマラドーナだろうな。ただ、それは一般的な見方だし、誰に聞いてもマラドーナの名前を挙げるはずさ。個人的には、ロマリオが最高に好きなんだ。だから、俺の個人的な好みで言えば、1位がロマリオ、2位がマラドーナ、そして3位がロベルト・バッジョだね。もちろん、接戦さ。バッジョを3位にしたけど、彼はピッチ外でもカンピオーネだから、本当にすごいよね。

ピッチ外でもカンピオーネ? それはどういう意味だい?

ブレッシャでのゲームの時に、バッジョと話すチャンスがあったんだ。そして彼と長い間話をしたよ。それまで、俺は彼が人間的にも素晴らしいと感じていたけど、実際に彼と話して、俺の考えに間違いがなかったと確信した。彼は本当に最高の人物さ。飾るところがないし、“ゴールデン・ボーイ”と呼ばれるに相応しい人だと思ったよ。

じゃあ、君が一番好きなロマリオの話をしようか。君は子供の頃、“サレントのロマリオ”(注:サレントはイタリア南部プーリア州の南に位置する町)と呼ばれていたんだよね。一流の選手の仲間入りをした今でも、君を“未来のロマリオ”なんて呼ぶ人も多い。それについてはどう思う?

ロマリオのことを考えただけで興奮してくるよ。ロマリオは俺にとって最高の選手だから、彼に例えられるなんて光栄そのものだね。“未来のロマリオ”なんて言われると本当にうれしくなる。ただ、実を言うと、俺とロマリオはそれほど似ているとは思っていないんだ。似ているのは小さな身体だけだよ。

身体は小さくても、大きな夢は持てるよ。君には、近い将来トラパットーニからお呼びがかかる、なんて噂もあるよね?

これも俺にとっては意外な話だよ。時期尚早と言われるはずだけど、でも、代表でプレーすることは子供の時からの夢なんだ。多分、俺のサッカー人生最大の夢だろうね。
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