そう言えば、ユヴェントスでプレーすることも夢なんだろう? M ― そう、ビッグクラブでプレーすることは子供の頃からの夢だった。 ただ、君はすでにユーヴェの一員なんだよね。ということは、もうすでに、夢は実現していると言うべきなのかな? M ― それは微妙だね。確かに、去年の夏に俺をテルナーナから引き上げてくれたのはユーヴェだった。でも、ユーヴェではまだ全然プレーしていないんだ。今年の6月まではペルージャでプレーすることになるだろう。もし、ペルージャで納得のいくようなプレーがこのまま続けられれば、ユーヴェが俺を戻してくれるはずさ。そのためにも、ここで良い成績を残さないと……。 去年の夏と言えば、W杯があった。W杯はテレビ観戦だったの? M ― イタリアのゲームは全部観たよ。 W杯で君がトッティの代わりにピッチにいたとしたら、ヴィエリ、インザーギ、デル・ピエロ、モンテッラのうち、誰と一緒にプレーしたかったかな? M ― それぞれ持ち味が違うけど、全員が素晴らしい選手だよね。共通して言えること、それは全員が本当にうまいということかな。あえて1人を選べと言うなら、ヴィエリを選ぶよ。ヴィエリが俺の持ち味と最も噛み合いそうな気がするからね。 イタリアvs韓国戦をまだ覚えているだろう? どんな印象を持った? M ― 実力ではイタリアが上だったと思う。ただ、イタリアが勝利に結びつくチャンスを無駄にしたことは確かだね。敗因? 選手の責任だけではないし、監督の責任だけでもない。レフェリーにも責任の一端があると思うな。あのレフェリーは最低のジャッジをしたと思うよ。 君のサッカー人生で、あのようなレフェリーに出会ったことは? M ― 残念ながら何回もあるさ。名前? いや、それを言うのははやめておこう。 あの日、トッティが不当な退場宣告を受けた。君のサッカー人生であれと同じくらい不当なレッドカードをもらったことは? M ― 不当かどうかは見る人によって変わるからなんとも言えないけど、レッドカードは何枚ももらっている。ラフプレー、抗議、相手の選手とのケンカ、理由はいろいろさ。ピッチ上ではいろいろやらかしてきたからね。 ところで、ペルージャの居心地は? M ― 最高だよ。俺の身体のサイズに合わせて作られたような町さ。美しい町並み、静かな環境、サッカー選手が住むには理想的な町だと思う。 ペルージャとテルナーナは宿敵と呼ばれる仲だよね。両チームのファンは憎み合っているし、ウンブリアの盟主の座を争うイザコザも絶えない。それに、豊かな大学都市ペルージャと労働者の町テルニでは雰囲気は大違いだよね。テルナーナからペルージャに移籍するということで恐怖心はなかった? M ― 恐怖心はあったよ。実際、これまでテルナーナとペルージャの間で選手の移籍はほとんどなかったしね。特にペルージャのファンの反応が気になっていたんだ。ただ、ペルージャのファンの前で紹介された時、俺は一つだけお願いしたよ。過去ではなく、これからピッチで見せるプレーから俺の評価を下してくれ、ってね。
その結果、ファンの態度は変わった? M ― ペルージャのファンは最高だよ。彼らは俺をこれ以上はないと言えるくらいの歓待で迎えてくれたんだ。毎週日曜日、スタンドから俺に愛情を示してくれるしね。 ペルージャはヒデトシ・ナカタをセリエAにデビューさせたチームだけど、君はナカタをどう見ている? M ― 洗練されたテクニックを持った、偉大なカンピオーネだね。ペルージャがナカタに幸運をもたらしたように、俺にも幸運をもたらしてほしいよ。もっとも、ナカタは幸運を自分で手にしたのかもしれない。ペルージャ時代のナカタは本当に素晴らしい活躍をしていたからね。俺も、彼に負けないくらい良いプレーをしなくてはならないと思っているよ。 | |||||||||||||
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