すごい意気込みだね。ただ、未来の話をする前に、ここではまず、不調に終わった02−03シーズンのことから聞きたいんだけど。02−03シーズン、最もスペクタクルなサッカーをしたのは、どのチームだったと思う?

モンテッラ(以下) ―― 前半戦のラツィオはとにかく素晴らしかった。見事にオーガナイズされたチームだったよ。ミランも良い時が何度もあったけど、継続性という面では、やはりユヴェントスが一枚も二枚も上だった。ユーヴェのスクデットは、継続性の勝利という意味で、当然の結果だったと思うよ。

「ユーヴェは、やはりユーヴェらしい戦い方をした」ということ?

M ―― うん、すべてのクラブの模範になるようなチームだよね。ユーヴェには、組織としてのまとまりがある。ユーヴェでプレーする友人の口から常に聞かれる言葉だよ。あそこには、守らなければならない規則がある。それに逆らうような者はすぐに追放される。ユーヴェの最も優れている点は、フロントがチーム内のいざこざを解決する能力を持っているということ。必要とあらば、彼らはどんなことをしてでも、それを解決するんだ。

ビッグクラブ以外で、目についたチームと言うと?

M ―― エンポリのプレーには感動すら覚えたよ。無名選手ばかりだったけど、何度もビッグクラブを脅かした。特に友だちでもあるディ・ナターレの活躍はうれしかった。シーズンが始まる前、僕はエンポリのコルシ会長にこう言ったんだ。「会長、トト(ディ・ナターレの愛称)は、セリエB以上の活躍をセリエAで見せますよ。夕食をかけてもいいです」ってね。今度会ったら、会長に、ディナーをおごってもらおうと思っているよ(笑)。

02−03シーズン、最も強い印象を受けたプレーヤーは誰だろう?

M ―― プレーの質、継続性という点では、ネドヴェドに匹敵する選手はいなかったね。レアル・マドリーのラウールと並んで、バロン・ドール候補の筆頭に挙げられる選手だと思うな。そう言えば、ラウールが未だにバロン・ドールに輝いてないなんて、本当に信じられないよ。マルディーニやバレージもバロン・ドールを手にできなかった。おかしな話だよ。それと、セリエA1年目にもかかわらず素晴らしいプレーを見せたミッコリには、僕だけでなくみんなが驚かされたんじゃないかな。コラーディも、一躍カルチョ界期待のニューフェイスとなった。でも、コラーディについては、シーズン前から、ある程度やると思っていたけどね。

今シーズン、ローマが再びスクデット争いに加わるためには、何が必要だと思う?

M ―― すべてのポジションに的確な補強が必要になるだろうね。ただ、ビッグネームは要らない。フロントは、もっと若いイタリア人プレーヤーに目を向けるべきなんだ。実際、優秀な選手が揃っているんだから。ローマだって、数年前に、当時全くの無名だったクリスティアーノ・ザネッティを見事に育て上げた実績がある。ああいうことこそが、真の補強と言えるんじゃないかな。

つい先日まで、レグロッターリエのローマ入りが噂されていたけど、結局は、ユーヴェにさらわれる形になってしまった。君にとっても、残念だったんじゃない?

M ―― 彼は、キエーヴォで、自分が素晴らしいプレーヤーであることを証明したんだ。もしローマに来ていたら、大きな戦力になっていただろうね。彼もまた、イタリア人の若手のホープの一人さ。くり返しになるけど、そういう選手こそが、どのチームにとっても大きな戦力となるんだよ。
2 / 4