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| 最近になって、トッティの 気持ちが少しわかるようになった |
| 学校での生活はどう? D ―― 今年一年間は休学することにした。プリマヴェーラからトップチームに上がって、そうせざるを得なくなってしまったんだ。ただ、来年には復学したいと思っているよ。今通っている語学の高等学校をなんとか卒業したいからね。実は外国の言葉や文化にすごく興味があるんだ。すでに英語とスペイン語はかなり話せるようになった。別に通訳になりたいわけじゃないし、良い成績で卒業したいわけでもない。ただ、自分がサッカーだけでなく学業もしっかりやってるんだってことを周囲に示したいんだよ。もし高校を途中でやめてしまったら、今まで12年間の学校生活は何だったんだってことになるだろう? ともかく、高校はきちんと卒業したいんだ。そのほうが絶対に良いと思っているしね。 英語とスペイン語……。まさか、もうプレミアリーグかリーガ・エスパニョーラへの移籍を考えているんじゃないだろうね? D ―― まさか! 今はローマでプレーすることしか考えてないよ。ローマ出身で根っからのロマニスタである僕にとって、それこそが最高の“特権”だからね。ついこの間まで僕は、毎週日曜日になると仲間とクルヴァに通うティフォージの一人だった。優勝した00−01シーズンにしても、ベンチに入ったのは1試合だけ、後はずっと観客席でチームを応援していたんだ。感動したのは数十万人のファンが広場に集まってトッティやカペッロ監督と喜びを分かち合った時さ。あの時、僕はただのファンにすぎなかった。だからこそ、今度は、ローマの主役としてスクデットを祝いたいんだ。僕にすべてを与えてくれたローマに何とか恩返しをしたい。ようやく、僕はそれができる立場になったんだよ。 話を聞けば聞くほど、君が成熟した大人に見えてくるよ。そうした振る舞いは、どこで身につけたの? まさか学校じゃないよね? D ―― 僕は、別に自分のイメージを良くしようと思って勉強を続けているわけじゃないんだよ。重要なのは、プライベートの場、あるいは、公共の場で自分がどんな態度で振る舞えるかってことでしょ? つまり、社会のどこに自分を位置づけるのか。大切なのは、そういうことだと思うんだ。例えば、最近になって、ローマで最も愛されている大スターであるトッティの気持ちが少しわかるようになった。僕も近頃、ローマの町を自由に歩けなくなってきたからね。もちろん、ローマ人のあまりの愛情に、文字どおり“窒息”しそうになっているトッティのケースに比べれば、大したことじゃないかもしれない。サインやファンとの挨拶(抱擁)のために立ち止まらなければならないことが、日に日に増えていることも確かだけど、今はまだコルソ通りやコンドッティ通りを比較的自由に歩けるからね。まだ、注目を浴びるのがうれしい段階なんだ。それに、心のどこかでは、こうなる日を夢見ていた部分もあるしね……。 夢と言えば、代表入りの話も出ているよね。 代表とスクデットだったら、どちらが大切かな? D ―― 最大の目標はスクデットだよ。それから、今はU−21代表でのプレーが楽しくて仕方がないんだ。もちろん、トラパットーニ監督がEURO2004のために呼んでくれるというのなら、最高にうれしいけどね。ただ、代表としての今の目標は、U−21EURO2004で好成績を残してアテネ・オリンピックに出場すること。それが、アッズリーニでの総仕上げになると思っているんだ。これだけ多くの大会に出場できるチャンスが来るのは、おそらく、最初で最後のことだろうね。もちろん、もしトラップがポルトガル行きのメンバーに招集してくれるのなら、今年のバカンスは喜んで返上するよ。でも、トラパットーニ監督が僕に興味を持ってくれているというのは、本当なのかな? 本当らしいよ。いずれにせよ、君は夢を現実に変えていく大事な時期に差しかかっているようだね。ところで、今シーズンになって大きな飛躍を果たしたきっかけは何だったの? D ―― 昨シーズン、プリマヴェーラのトリノ戦で決めた30メートルのゴールかな。もちろん僕も大喜びしたんだけど、試合を観戦していたセンシ会長がすごく喜んでくれて……。ただ、本当の飛躍のきっかけは、夏のキャンプだったと思う。シーズン前、カペッロ監督は、常に僕に目をかけてくれていたし、自分の中でも日に日に進歩してるという実感があった。その後、すぐにU−21代表にも選出されたしね。あの頃は、毎日、何か一つ良い事が起こる気がしてた。最初の壁を突き破った、そんな感覚があったね。 |
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