インタビュー・文●ルイージ・カミニーティ
Interview and text by Luigi CAMINITI
写真●マウリツィオ・ボルサーリ、グエリン・スポルティーヴォ 
Photo by Maurizio BORSARI / GUERIN SPORTIVO
 2003年12月9日、完敗を喫したウディネーゼ戦の2日後、赤味がかった夕刻の空の下、メッシーナ海峡の向こうに見える、エトナ火山の頂上の雪をはるか遠くに臨むサンタガタの練習場では、ジャンカルロ・カモレーゼ新監督の下、レッジーナの選手たちが、次の試合に向けて黙々と汗を流していた。

 この日のサンタガタ練習場にシュンスケ・ナカムラの姿はなかった。満身創痍とも言えるコンディションだったナカムラは、この日、練習を休んでメディカルチェックを受けていたのだ。
 約束の午後6時ちょうどに、練習場に隣接しているクラブ事務所へ、ナカムラは通訳のゴロウを伴って姿を現した。ナカムラはいつものように時間を厳守し、そしていつものように親切に対応してくれた。思ったように事が運ばない今、彼がかんしゃくを爆発させてもなんら不思議ではない。チームは勝てず、彼に出番が与えられないだけでなく、古傷も痛み出した。そういったものすべてがナカにストレスを与えているのである。これほど不快なクリスマスシーズンをナカが送ることになるとは、いったい誰が予想しただろうか。だが、ナカムラは“いつものように”紳士的に取材者である私に接してくれた。
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