“悲劇”が起こると、チームは団結するんだろうね。 G ―― “悲劇”って、パルマラットのこと? そうだよ。 G ―― 厳しい状況を前にすると、人は結束を強める。ラツィオやローマと同じことが、パルマでも起こっているんだと思う。ただ、僕らは夕食の席でみんな一緒に今後のことを話し合うなんてこともしていないし、連判状を作るなんてこともない。言葉はなくても、今、何をすべきか全員が理解しているのさ。 パルマラットの財政破綻が明るみになった時、もう給料がもらえないとは考えなかった? G ―― 思ったよ。チームの選手全員がそう思ったんじゃないかな。 チームとしての最悪の時期は過ぎたと考えていいのかな? G ―― トリノへの遠征(2003年12月14日)までが最悪だったよ。ユーヴェ戦の時なんて、何も考えられない状態だった。 だが、パルマは見事に危機から脱出した。現在、イタリアの多くのクラブが財政難に悩んでいる。ただ、パルマは親会社の崩壊にもかかわらず好成績を保っている。これは他のクラブにとって良い手本になるよね。
G ―― プランデッリ監督の功績が大きいと思うよ。彼が周囲との間のクッションになってくれているんだ。周囲の問題が直接チームに悪影響を及ぼさないように、気を配ってくれているのさ。確かに、パルマラットの財政危機は僕らにとって深刻な問題だった。でも、僕らにはサッカーへの大きな情熱があった。そうそう、一つだけ言いたいことがあるんだけど……。 どうぞ遠慮なく。 G ―― 金がすべてではないということさ。実際に、給料が減ることを承知で、プレーの場を求めて移籍を希望する選手がたくさんいるだろう? 僕が言いたいのは、選手がプレーするのは金だけが目的じゃないということさ。サッカーへの情熱、愛情があるからこそプレーできるものなんだ。 サッカー選手を理解するためのキーワードは、他にもあるかい? G ―― そうだね。ジェットコースターに乗っている気分でいることに慣れた人種と言えるかな。“トップ”にいるかと思うと翌日は“どん底”、なんてことも頻繁にあるからね。ピッチに上がったら、常に自分の実力をアピールしなくてはならないのさ。常に自分のすべてを出すよう心がける。それが僕らに課せられた義務なんだ。 |
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