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82年はイタリアがW杯スペイン大会で優勝した年であると同時に、カンピオーネ誕生の当たり年でもある。アルベルト・ジラルディーノもこの年に産声を上げた。洗練されたテクニックを武器にゴールを量産するジラルディーノは、その将来を嘱望されている選手の一人だ。現時点では、シーズン終了後にパルマの未来がどうなるのか何とも言えないが、彼がチームの命運を左右する逸材であることは確かである。 ジラルディーノは話す言葉の選択にも如才がない。彼はずる賢そうな目で「道は長い」と言う。1カ月ほど前、ユヴェントス入りの可能性が報じられた時も、彼は「子供の時はユーヴェのファンだった」とコメントしただけで、すでにユヴェントスへの移籍は決まったかのような新聞報道にストップをかけている。自ら発する言葉で墓穴を掘るようなことはないし、ピッチ上で彼の足元にくり出される凶暴な足につまずいて倒れることもない。 今シーズンのジラルディーノは大活躍を見せている。強烈なヘディング、左右両足を使える器用さ、そしてパワーとダイナミックな動きで常にゴールを追い求めているのだ。今シーズンの彼は、2桁ゴールという目標をすでにクリアしている。インテルに移籍したアドリアーノの穴は埋まらないというパルマに対する悲観的予測が覆ったのは、彼の大活躍によるところが大きいのだ。パルマだけではない。ジラルディーノはアッズリーニのセンターフォワードとして、U−21ヨーロッパ選手権に出場する。さらに、それに続くオリンピックでの大活躍も期待されているのである。 端正な顔立ち、きちんと整えられた髪、ジラルディーノはパルマの女性ファンの憧れの的になっている。だが、今日の話題はあくまでサッカーに関することだ。彼はこう語る。「今、僕は最高の時を生きているという感じがする。すごく幸せな気分で生活しているんだ。ただ、カルチョの世界が“その日暮らし”だということもわかっているつもりさ。今日、良い仕事ができたからといって、次のゲームでも活躍できるとは限らないんだ」。 そして、しばらく考えた後、こう続けた。「若いうちは、そのバランス感覚がつかめないものなのさ」。 |
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