Pronto per una nuova avventura Roberto MANCINI

ウソはつかなかったよ 好かれようとは思わなかっ

今シーズン、ラツィオのクラブ経営が困難を極めたことを考慮すると、素晴らしい成績を収めたと言えるのではないでしょうか? 

マンチーニ(以下M) ―― 確かにそうだね。リーグ戦では上位に食い込めたし、コッパイタリアでは優勝できたしね。決勝ではユーヴェを破ったんだ。より価値のある優勝だったと言えるし、素晴らしいシーズンだったよ。

ただ、レフェリーの判定にはずいぶん泣かされましたよね。本来ならPKの判定のところを流されたり、正当なゴールを無効にされたり。ラツィオはレフェリーに恨まれていたのでしょうか? それとも、単なるミスジャッジだったのでしょうか?

M ―― 判定が正しかったかどうかは、みんなが見て感じたとおりだよ。サッカー連盟がシーズン開幕前に開く会議では、「今年こそ何とかしよう」という意見でいったんは話がまとまる。だが、シーズン終了時点では、毎年のように全員が不満を抱く結果に終わってしまうんだ。

解決策はないのでしょうか? 

M ―― まず、レフェリーがどこかの組織に所属している、という状況を取り除く必要があるだろう。レフェリーは完全に中立な立場でなくてはいけないんだ。このままではレフェリーの問題が解決されることはないし、さらに深刻化してくるだろう。一日も早く、この問題を解決してくれることを願っているよ。

「コッリーナだけが信頼できるレフェリーだ」という現状も危機的なことだとは思いませんか?

M ―― まさに君の言うとおりだよ。世界最高峰のリーグの中に、ファンや選手たちの信頼を勝ち得ているレフェリーが1人しかいないというのは大きな問題さ。一刻も早く、レフェリーのレベルアップのために何らかの手段を取るべきだと思うよ。

第2節 2―1
サンプの選手として活躍したルイージ・フェラーリスへ
監督として初めて戻った

ラツィオの話に戻りましょう。シーズン開始前のキャンプの時、バラルディ(ラツィオの元GM)の経費削減案が大きな話題になっていました。予算の大幅な切り詰めを余儀なくされた中で、いかにしてチームを勝利に導いていったのですか? 

M ―― 以前から財政的には厳しい状況だった。少なくとも2年間は予算を切り詰めた状態にあったんだ。ピッチ上のことだけを考えれば、良いと言える状態ではなかったね。選手やスタッフたちには将来への不安が常にあったし、チーム自体がなくなってしまうのではないかという危機感すらあったんだ。本来なら、選手は集中力やモティベーションを失いがちになるのが普通だけど、うちの選手たちは本当によくやってくれた。強い精神力でチームの危機を乗り越えてくれたんだ。

あなた自身がチームに残した功績を挙げろと言われたら何と答えますか?

M ―― 自分が良く思われようなんてバカげた発想をしなかったことだろうね。そう、選手たちにウソをつかなかったんだよ。選手たちに対しては、どんな時でも自分の気持ちを正直に伝えてきたつもりさ。厳しく接した時もあったかもしれない。だけど、自分が感じたことは隠すことなく正直に言ってきたつもりなんだ。言いたいことを我慢していると、自分が腐ってしまうからね。

バラルディは、「マンチーニの給料が高すぎる」と嘆いていましたが、それに関してはどう思いますか? 

M ―― その発言は理解できないよ。私は自分がすべき仕事をしただけなんだ。契約にしても私一人でサインしたわけじゃないからね。クラブ側も納得して金額を提示してきたはずだ。それがプロの契約なんだ。クラブは私に複数年契約を申し出た。そして、私は彼らの希望を受け入れた。それだけの話なんだ。実はあの時、他にもっと良い条件を提示してきたクラブがあった。でも私は、ラツィオの将来的なプロジェクトが素晴らしいと思って契約書にサインしたんだ。プロジェクトが順調に進めば、今シーズンぐらいから、クラブは大きな飛躍を遂げるはずだったんだが……でも、結局は財政的な問題がネックになってしまったね。

チームが最もピンチを迎えたのはいつ頃でしたか? 

M ―― セザルがケガをした時かな。彼を欠くのは非常に大きな痛手だった。彼の代わりになれる選手なんてなかなかいないからね。スタンコヴィッチの放出も痛かったよ。2人が1シーズンを通じてプレーしていたなら、あと勝ち点9、10は重ねていただろう。

第11節 0―3
今シーズン最悪の出来だったシエナ戦。完敗を喫した

それ以外にチームに欠けていたものは何でしょう? 

M ―― 少し“ツキ”に見放された部分があっただろうね。それでも、我々は最後の最後まで上位にしがみつくことができたし、強豪ユーヴェを決勝で打ち破って、コッパイタリアのタイトルまで手に入れたんだ。選手たちの努力は称賛に値するよ。

コラーディの成長が目立ちましたが、攻撃陣全体として見たら満足できるプレーはできていなかったと思いますが。

M ―― ケガで戦列を離れる選手が多過ぎたんだ。ロペス、ムッツィ、セザル……インザーギは手を骨折したしね。昨年11月から今年1月までの3カ月間、レギュラーの攻撃陣は総崩れさ。相当なハンディキャップだったね。幸い、コラーディが予想以上の仕事をしてくれたので何とか戦えたよ。

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