Angelo DI LIVIO / Con tutto l'amore per la Fiorentina

適切な補強さえ行えば フィオレンティーナでもやっていける

そして、セリエC1を飛び越えてセリエBに昇格しました。ある意味、FIGCのプレゼントだったと言えるのでは?

D ―― プレゼントだって!?とんでもないよ!FIGCは僕らから多くのものを奪い去っていったんだ。だから、そのうちのほんのわずかを返してくれたに過ぎない。むしろ、もっと簡単に決めてくれればと思ったよ。

それはどういう意味?

D ―― セリエB昇格の決定が遅かったんだ。決まったのは8月の中旬だよ。それまで僕らは、セリエC1を戦うための準備をしていたんだ。それが、突然セリエBだよ。もちろん、うれしかったさ。でも、セリエBで戦うための戦力を整える必要が出てきたんだ。フロント陣は急きょ補強に乗り出したけど時間が足りなかった。しかも、土壇場で動いたから、オファーを出した選手の所属チームは、法外な移籍金を要求してきたんだ。足下を見られたんだよ。それでも何とか、それなりの戦力を揃えることができたけど、満足のいくものとは言えない状態だったね。

序盤戦では苦戦を強いられましたね。

D ―― そうだね。戦力的に物足りなかったということが一つ。でも実は、それ以外にも理由があった。フィオレンティーナは周囲の妬みを買っていたんだ。他のチームからすれば、フィオレンティーナがセリエBへ昇格した特別措置は納得がいかないものだったんだろう。実際、ウチと対戦するチームは高いモティベーションで挑んできたよ。セリエBは1シーズン46試合をこなさなくちゃいけない。僕たちにとって、長いシーズンの戦いは未知数だったし、不安もあった。序盤戦は苦戦したが、1月の時点で、まだセリエA昇格の可能性を残していたのが大きなポイントだったと思っているんだ。あの時は本当に少ない可能性だったけどね。

そして、1月のカルチョメルカートで、積極的な補強を行いました。

D ―― そう、1月のメルカートでチームが強化された。実力のある選手がたくさん入ってきて、セリエAへ昇格するための準備ができたんだ。

でも、カヴァシンは解任を免れなかった。

D ―― 監督とはそういうものさ。常に解任の危険と背中合わせなんだ。

カヴァシンに代わってモンドニコが監督に就任しました。モンドニコの功績は何だったと思いますか?

D ―― 僕らにさらなる闘争心を与えてくれたことかな。第29節ピアチェンツァ戦で負けた後のロッカールームで、厳しい口調でこう言ったんだ。「お前たちにはセリエA昇格を目指す資格なんかない。もう、セリエAなんて考えるな。セリエC1に降格しないようせいぜい努力しろ」と選手に向かって言ったんだ。厳しい言葉だったけど、これが選手たちのプライドをあおる効果があったんだね。それからというもの、5連勝したりして着実に順位を上げていったんだ。

その頃には、セリエA昇格の夢が現実味を帯びてきたんですか?

D ―― そうだね、僕らの目標はセリエBで5位に入ることだった。結果、5位にはなれなかったけど、クリスマスの時期の順位を考えれば、6位になってペルージャとプレーオフを戦うなんてでき過ぎと言えるね。本当に快挙だったと思うよ。

プレーオフでは最高の戦いができましたね?

D ―― 周囲の予想を覆しての勝利だった。勝因は自分たちの力を信じて戦ったことだろうね。その結果が、アルテミオ・フランキでのセリエA昇格につながったんだ。ヴィオラ・ティフォージとともに昇格を祝うことができて本当に良かったよ。そして、それはフィオレンティーナの悪夢が終わった瞬間でもあるんだ。

プレーオフ第2戦でセリエA昇格を決め、
ティフォージとともに喜びを分かち合うディ・リーヴィオ

新たな冒険へのスタートの瞬間でもあったんじゃないですか?

D ―― そう、これが新たなスタートになるはずなんだ。クラブは財政的にも強化されて、大きな目標だって可能になったし、今や野望さえ抱くことができる。もちろん、セリエAの戦いは簡単じゃない。厳しい戦いだということは十分わかっているよ。でも、適切な補強さえ行えば、フィオレンティーナでもやっていけると思っているんだ。ただ、今シーズンは、様子を見るためのシーズンになるかもしれない。チャンスがあれば、積極的に行くつもりだけどね。

それはどういう意味?

D ―― やるべきことはやるんだけど、バランスを崩してまで無理な戦いはしたくないということさ。まだ、今後の補強状況と、キャンプでの練習を見てみないことには何とも言えないな。

新シーズンも引き続きモンドニコが指揮を執ることになりましたが、それについてはどうですか?

D ―― 彼がチームをセリエAに導いたんだ。彼が指揮を執るのは当然のことさ。モンドニコが監督に就任した時、セリエAに昇格するにはとても難しい順位にいたんだ。彼は、そんなチームを奇跡的にセリエAに導いた。その功績は評価されるべきだよ。

選手たちの評価はどうでしょう?

D ―― もちろん、選手全員の努力の賜物さ。特に、リガノが大きな働きをしてくれた。彼は2シーズンで、50ゴール以上も決めてくれた。彼のゴールはチームの危機を何度も救ってくれたよ。

セリエAを留守にした2シーズン、リーグはどう変わったと思いますか?

D ―― 2年間でさらに悪くなったようだね。リーグ全体が混乱していて、問題が山積みされているようだ。でも、日曜日に試合が行われるだけでも良しとすべきだろう。

3 / 4