インタビュー・文●アレッサンドロ・ボッチ
Interview and text by Alessandro BOCCI

ユヴェントスからやって来たアンジェロ・ディ・リーヴィオに対し、ヴィオラ・ティフォージは妬みと疑いの目を向けた。それもそのはず、両チームのライバル関係を考えれば当然のことである。しかし、彼は黙々と練習に取り組んだ。そして、チームの勝利のため、必死にボールを追い続けたのだった。そんな彼の姿を見たヴィオラ・ティフォージの心には、やがて尊敬の念が芽生え、それは深い愛情に変わっていった。

フィオレンティーナが破産宣告を受け、セリエC2からの戦いを余儀なくされた時、彼はチームと運命をともにすることを決めた。彼の下には、ブレッシャからオファーが届いていた。望みさえすれば、陽の当たる場所でプレーすることも可能だったのだ。だが、彼はフィオレンティーナとともにセリエAの舞台に返り咲く日まで、ともに戦うことを決意したのだった。当時36歳、サッカー選手としては引退してもおかしくない年齢に達しており、明らかにプレーヤーとして下り坂にあるにもかかわらず、彼は10代の若者のように、セリエC2という舞台裏からの再スタートを受け入れたのである。

フィレンツェ崩壊の日から2年が経過した今、ディ・リーヴィオは、フィオレンティーナのキャプテンとしてチームを牽引する。彼はクルヴァ・フィエーゾレ(ヴィオラ用のクルヴァ)のアイドルであり、魂でもあるのだ。トリノからやってきたアンジェリーノ(愛しいアンジェロの意味)は、今や完全にフィレンツェの町の象徴となっている。

だが、新シーズンを目前に控え、フィレンツェの町に激震が走った。契約更改でフィオレンティーナとディ・リーヴィオの間で条件面の折り合いがつかず、契約を延長しないという報道がなされたのだ。ディ・リーヴィオが選手としての契約を望んでいたのに対し、チーム側は彼のフロント入りを要請したというのも要因の一つだったようだ。金額面の問題以前の話である。これにはフィレンツェの町中が様々な論争に包まれた。ヴィオラ・ティフォージはディ・リーヴィオを支持し、デッラ・ヴァッレを非難した。そして数日後、両者は“復縁”を果たした。今回の原因は、両者間で誤解が生じていたというものだったが、間違いなくこれだけは言える。彼にはヴィオラが、そして、ヴィオラには彼が必要だったのだ。

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