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「向上していくためには、新たな挑戦が必要だ」。あなたはかつてこんなことを言っていました。実際、あなたの向上心の強さは病気かと思えるほどですよね。 カペッロ(以下C)― それこそが私の知る唯一の生き方なんだ。人間は常に自らを追い込む姿勢を持っていなければいけない。もし向上心がなかったとしたら、すぐに老け込んでしまうだろう。私はまだ、年金で暮らすつもりはないからね。私は“新しさ”に満ちた刺激的な人生を常に求めているんだ。 ロマニスタは、まさかあなたが宿敵ユーヴェに行くなんて思いもよらなかったでしょう。 C― 人生には競争という刺激が必要なんだ。ただ、目の前の相手だけが敵ではない。むしろ、本当の敵は自分の中にいることが多い。人間として成長すること、それこそが最終的な目標なんだ。
あなたは、ミラン、レアル・マドリー、ローマと3つのクラブを優勝に導きました。イタリア人で、これだけの偉業を成し遂げている監督は、あなたとトラパットーニ監督だけなのですが、それについてはどうでしょう? C― だからこそ新しい刺激が必要なんだよ。 選手時代にユーヴェでプレーして、再び監督として戻ってきましたが、当時のユーヴェと比べて環境の違いは感じましたか? C― 私が選手の頃のユーヴェとはすべての状況が変わっている。まず第一に、カルチョ自体が昔とは完全に異なったものになっているんだ。例えば、インタビューなんて昔はグラウンドの脇でやっていたものだよ。確かに、今は取り巻く環境が複雑になった。そこでクラブがすべてを管理しなくてはならなくなったんだが、私もそんな中で成長してきた。当時はユーヴェに所属したことで初めて、ヨーロッパのひのき舞台で戦わせてもらったし、それまで経験できなかったことを学ぶことができたよ。 もしあなたが、ビニャーミ・シリーズ(学生向けの参考書シリーズ)からカルチョ“虎の巻”を出すことになったら、まず何から書き始めますか? C― サッカーにおいて最も重要なことは、結果を残すことだと思う。確かに、クーベルタン男爵が残した「オリンピックで重要なことは勝つことではなく参加することだ」という言葉は素晴らしい。しかし、それだけで人は満足しないよ。 しかし、勝ち続けることは簡単なことではありません。それに、敗北から得ることも大きいのではないでしょうか? C― もちろん、時には敗北を受け入れることも必要だろう。しかし、そのような考え方は私の中には存在しないし、あってはいけない。少なくとも私は、“勝利への野心”しか愛することはできないね。 そういう意味では、ユーヴェはあなたにぴったりのチームであると言えますね。ユーヴェにとって、2位以下になることは最下位になることと一緒ですから。 C― 言っておくけれども、ライバルたちも相当手強いよ。 昨シーズン、あなたはミランのことを「ものすごいインパクトを持ったチーム」と表現されていました。 C― ミランは、セリエAの中で唯一“24人のレギュラー”を抱えるチームなんだ。つまり、ターンオーバー制を完璧にこなせる唯一のチームと言えるだろう。チーム力を維持しながら、次々とフレッシュな選手を起用していける。強いはずだよ。 つまり、新シーズンもミランは手強そうだということでしょうか? C― そう言わざるを得ないだろうね。昨シーズン、あれほどの記録的な数字を残してスクデットを勝ち獲ったチームだよ。さらに、その充実したメンバーの中にスタムが加わるんだ。明らかに最強のチームだよ。 スタムのプレーは好きですか? C― 彼を嫌いな監督なんていないだろう(笑)。ほとんどのクラブが彼を欲しがっていたんだよ。なぜだかわかるかい? なぜでしょう? C― 彼はDFなのに試合の流れを変えられる選手だからだよ。彼一人が加わることで、DF陣のバランスが変わるんだ。 |
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