EURO2004という檜舞台にアンドレイ・シェフチェンコの姿はなかった。サッカー選手でありながら、その舞台に立つ権利がなかったため、単なる傍観者として、あるいは単なる旅行者として、この夏を過ごさなければならなかった。しかし、彼にとってこの夏は間違いなく劇的な時となった。おそらく、彼はこの夏に起こったことを永遠に記憶に留めるはずだ。

リーグ戦が終わり、強豪国の代表チームはEURO2004というシーズン最後の大舞台に臨んだ。一方、EURO2004本大会行きのチケットを手にできなかったウクライナ代表のシェヴァが選択したのは、アメリカでバカンスを満喫することだった。ちなみにシェヴァは、2000年にもアメリカを訪れている。その時は、チームメートのアレッサンドロ・コスタクルタ、マッシモ・アンブロジーニとともに、ロサンゼルスでNBAのファイナルを観戦し、日頃から応援しているレイカーズが勝利の歓喜に乱舞するシーンを目にした。

しかし、今回、彼がアメリカに向かった目的は、バスケット観戦ではなかった。つき合って3年目を迎えた恋人のクリステン・パゼック嬢がアメリカ出身だということもあり、渡米自体は不思議なことではなかったのだが……。とにかく、今回の渡米は驚きだった。なんと、クリステン嬢の恋人としてアメリカに旅立ったシェフチェンコが、イタリアに戻ってきた時には妻帯者になっていたのだ。

去る7月14日、アンドレイとクリステンは、極秘の結婚式を挙げた。ゴルフ場で行われた式にはごく近しい親族だけしか招かれなかった。マイアミやフロリダで一緒にバカンスを過ごしたパオロ・マルディーニでさえ、後に行われたささやかな披露宴の席で、初めて2人の結婚を知ったのだという。あくまでも自分らしさを追求するシェヴァらしいやり方である。

この秋、シェフチェンコ&パゼック家に新たな家族が加わる。昨年の暮れに発表されたように、クリステン嬢は、現在、男の子を身ごもっているのだ。どうやら、新シーズンは、パパとなるシェヴァの今まで以上のゴールラッシュが期待できそうである。

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