
プランデッリと若手中心のローマ、確かに面白そうな組み合わせだけど、若手を育てながら、すぐに結果を出せるのかな? T― 大事なのはプロジェクトに従うこと。少なくとも僕自身はクラブのプロジェクトを信じているよ。「若手中心のチームがすぐに結果を出すのは難しい」と言う人も多いけれど、僕はそうは思っていない。運があれば、結果を出すことだって十分に可能だと思うんだ。今シーズンは長いシーズンになる。20チーム制のカンピオナートに加え、チャンピオンズリーグだってあるからね。体力勝負になるだろうし、若さが必要な場面がきっと多くなる。だから、それほど心配はしていない。キャンプでの練習を見る限り、多くの若手がすでにカンピオーネ並みの選手であるように感じられるんだ。 現在のローマの選手層で、チャンピオンズリーグとカンピオナートの2つを乗り切っていくことは可能なのだろうか? T― カペッロの時以上に、ヨーロッパでの戦いに結構期待が持てそうな感じがするんだ。ここ数年のローマは、国際的な大会で今ひとつ精彩を欠いていた。もっとも、昨シーズンは、僕らだけでなく、ほとんどすべてのビッグクラブがそうだったけどね。実際、チャンピオンズリーグの決勝戦も、ポルトとモナコという伏兵同士の対決だっただろう? 2チームとも、“若くて野心に満ちた”選手が多かった。今のローマはあの時のポルトやモナコに非常によく似ているんだ。もちろん、優勝候補の筆頭は、今シーズンもレアル・マドリーとミランだと思うよ。レアルもサムエルを獲得するなど、ようやく内容のある補強をしてくるようになった。昨シーズンは崩壊のシーズンだっただけに、レアルは今まで以上に気合いを入れて今年の大会に臨んでくるんじゃないかな。それから、ミランももともと強力だった布陣に、今夏、多くのカンピオーネが加わった。しかも、すべてのポジションに。特にラツィオからスタムを獲得したのは大きいよ。彼ほどのDFはそうはいないからね。 チャンピオンズリーグで対戦してみたいチームは? T― 今すぐに何チームか挙げろと言われても難しいけど、夢は決勝戦でレアル・マドリーとやることだよ。とにかく、一つでも多くの強豪と対戦したい。それがチームにとって非常に意味のあることになると思うから。 カッサーノとのコンビは、すでに完成の域に達しているのかな? 彼とはピッチの上だけでなく、ピッチの外でも良い関係が築けているようだね。 T― そうだね。ヤツは僕の大親友さ。アントニオの偉いところは、先輩である僕を実によく立ててくれること。僕も彼の力を認めているよ。互いに尊敬し合うというか、それが良い関係のベースになっているんだ。これからもずっとこの関係が続けばいいね。ここ数年で、アントニオもだいぶ変わってきた。最近は、人間的にもすごく成長したと思うよ。人はすぐ僕らに難癖をつけるけどね。特にアントニオに対しては偏見さえ持っているように見える。テレビで5分間だけ見て知ったことや、他の誰かの言ったことを信用したり……。でも、僕はカッサーノのことをよく知っている。どんなタイプのカンピオーネなのか、どんなタイプの人間なのか、あるいはどんなプロ意識をグラウンドに持ち込むのか。僕はアントニオのすべてを理解しているんだよ。 ローマには、カッサーノの他にも才能溢れる若手が大勢いる。その中で君が特に期待しているのは誰? T― まずはデ・ロッシだね。今シーズンは、間違いなく彼の年になるはずさ。ダニエレは、タルデッリのような才能とライカールトのようなプレースタイルを併せ持っている。近い将来、彼は必ずブレイクするよ。それから、アクイラーニも急激に力をつけている選手だ。彼のプロ意識とタレント性は抜群だよ。その他、コルヴィアと若いチェルチも注目すべきだ。彼らが本当の意味で戦力になってきたら、ローマはさらに可能性を秘めたチームになる。 カペッロ監督とエメルソンのユーヴェ入りについては? 宿敵ユーヴェに揃って移籍したこの2人は、ロマニスタから“裏切り者”の烙印を押されているよね。 T― あの2人のことは、何も話したくない。ローマにとって、彼らはもう過去の主役さ。今は、未来のことしか考えていないんだ。直接対決ではきっと彼らを倒してみせるよ。彼らについて言うことはそれだけさ。 新シーズンの首位争いはどうなるだろう? 上から、ミラン、インテル、ユーヴェ、ローマという感じかな? T― いや、僕ならユーヴェを外すね。ユーヴェがそれほど強いとは思えないんだ。怖さを感じないんだよ。手強そうなのはミランとインテル。そこに僕らローマが何とか食い込んでいきたい。補強がすごくうまくいったミランは、死角はほとんどなし、という感じさ。ラツィオには、「どうしてスタムをミランに売ったんだい」と文句を言いたいね。それから、マンチーニが監督に就任したインテルも要注意だ。今夏、インテルは僕が大好きな選手の一人、ダーヴィッツを獲得した。彼はチームに大きく貢献できる選手だし、精神力も強い。その他、ベロン、カンビアッソとインテルは本当に有効な補強をした。FW陣にも、ヴィエリ、マーティンス、アドリアーノと役者が揃っている。最もタレント揃いのチームであると言えるね。弱点は、DF陣だと言う人もいるけど、そうは思わない。例えば、ブルディッソはすごく力のある選手だと思うよ。マンチーニという優秀な監督の下、インテルはかつての輝きを取り戻すんじゃないかな。今シーズンはインテルの年になりそうな予感がしているんだ。もちろん、そうならないことを願っているけどね。 |
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