本誌記事 WebCALCiO 2002

リーノ、先日の新聞に「マルディーニが引退した後のキャプテンはガットゥーゾしかいない」というガッリアーニ副会長のコメントが出ていたけど、あの発言を君自身はどう受け止めた?

ガットゥーゾ(以下G) ── 最高にうれしかったね。でも、もしかしたらずっとキャプテンにはなれないかもしれない。パオロは今36歳だけど、心も身体もまだ10代の若さを維持している。まあ、それは俺も同じだけどね。パオロは今でもチーム全員の模範になる選手だし、特に新加入選手にとっては頼もしい存在だ。俺も初めてのキャンプの時は本当に良くしてもらったよ。彼はミランの“名刺”のような存在さ。そう、もう一人の“長老”、ビリー・コスタクルタとともにね。

でも、君こそがミランの真のリーダーという声もあるようだね。

G ── それはうれしいね。でも、だからといって自分の性格を変えるつもりはない。俺はいつだって俺のままさ。ペルージャの下部組織にいた時も、スコットランドで武者修行を積んでいた時も、俺の性格はいつも変わらないんだ。

スコットランドでは何を学んだんだい?

G ── スコットランドでの経験は俺にとってすごく貴重なものだった。あの経験が、今の俺を形成していると言っても過言ではない。18歳で家族と離れて異国の地に降り立って、あの頃は英語も全くわからなかったから、すぐに自立心や責任感が芽生えた。あの経験がなかったら、今でも監督やチームメートとケンカばかりしていたかもしれないな。

グラスゴー時代にはもう一つ大事なものを手にしたんだよね?

スコットランド時代に知り合ったモニカ夫人はガットゥーゾを追いかけてイタリアへ。長女も授かり、幸せの絶頂期を送っている

G ── そう、家族さ。俺の誇りだよ。妻のモニカとはスコットランドで出会った。彼女のオヤジさんは、グラスゴー・レンジャースの若い選手が通っていたイタリアンレストランのオーナーだったんだ。だからモニカとはすぐに親しくなった。その後、俺はモニカを残してイタリアに戻ったんだけど、何と、彼女が俺を追いかけてイタリアに来てくれたんだ! それからはずっと一緒さ。そして今年、ちょうどEURO2004の最中に、長女のガブリエラが生まれた。ちなみに、ガブリエッラじゃなくてガブリエラ、“L”は1つだけ。よく間違われるんだ。幸せかって? 当たり前じゃないか! 極上の幸せを感じているよ。

サッカー選手にとって、パパになるということはどんな意味を持つのかな? 人生観は変わったかい?

G ── 何物にも代え難い経験だ。欧州を舞台にするような、大きな大会のファイナル以上の経験さ。生きていくためには絶対に必要な経験だろうな。日常の様々なことの意味が変わってくる。物事の見方が変わってくると言うべきかもしれない。俺とモニカは、ちょうど良い年齢で子供を授かったと思うし、これからもっと家族を増やしていきたいね。

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