本誌記事 WebCALCiO 2002

ところで、アレックスはどう?

C ― とにかく、アレは偉大なるカンピオーネであり、正真正銘のプロフェッショナルさ。だからこそ、ファンはアレックスに対して、常に最高のプレーを求めるんだ。時として、能力以上のものを望むことさえある。つまり、彼は常に10番としての最高のプレーをしなくてはならないんだ。少しでも要求に応えられなければ批判の嵐が巻き起こる。きついと思うな。

ヴィエリも、シーズン序盤戦、苦戦を強いられているみたいだ。彼はミラノを離れるべきだと思わない?

C ― いや、そうは思わない。歯を食いしばってミラノで頑張るべきだと思うよ。それにしても、インテルにあれほど貢献した選手に、なぜこんなに批判が起こるのか、僕には理解できないな。

ファビオ・カペッロの下でプレーして1カ月以上が経過したけど、彼の印象は?

C ― 良い監督だよ。好きなタイプの監督さ。何事に関しても正確に物事を進める監督なんだ。単純な練習でも、勝利への欲望を選手たちに明確に伝達することができるし、すごい監督だよ。

チャンピオンズリーグの優勝とスクデット、選べるとしたらどちらがいい?

C ― どんなタイトルでもいい。とにかく優勝を経験したいね。

ところで、アッズーリの調子はどう?

C ― 気分はすごく高まっている。ポルトガルの時のことを反省して……そう、チームのコミュニケーションを高めていく必要があるだろうね。リスボンでは、実際とは違う話が外に漏れてしまった。あの時はロッカールーム内の雑談で済むようなことを、記者会見の席で言ってしまった選手がいたんだ。今度は、そういうことがないように気をつけないと。

EURO2004における早期敗退の最大の原因は?

C ― スウェーデン戦で集中力に欠けていたこと、それがすべてさ。

それがすべてだったと言うの?

C ― そうだよ。あの試合に勝利を収めていたら、あの時点でのゴタゴタ(トッティの唾吐き事件など)のすべてが消失していただろうし、僕らは勝ち点7でグループリーグを突破していたはずだ。とにかく、カルチョの世界では結果がすべてなのさ。

そのツケをトラパットーニが支払ったということだね?

C ― 残念だけど、サッカーとはそういうものさ。物事がうまくいかない時、責任を問われるのは監督と決まっている。

今の監督の座にはリッピが座っている。かつて、君がいたナポリを率いた監督だ。

C ― あれから10年も経過した。今の彼はやる気に満ち溢れていて、すごく燃えている気がするよ。代表の監督をすることに高いモティベーションを感じているんだろうね。

トラップと比較して、戦術面にすごく気を遣う監督のように見えるけど、実際にはどうなの?

C ― それぞれの監督にそれぞれの哲学がある。人間性も異なるし、癖も違う。だから、一概には比較できないよ。

DFの顔ぶれもずいぶん変わった。でも、ネスタや君の後継者と言えるべき選手はまだ育っていないように思える。

C ― 今のイタリア代表は世界最高峰のDF陣とは言い難いかもしれない。でも、今でも高いレベルにあることは確かだよ。

トッティが「代表を辞めたい」なんて言ったらしいけど、実際のところはどうなの?

C ― それはもう済んだことさ。結局のところ、EURO2004で彼は失望したんだよ。長い間、カルチョの世界で、彼は大きな仕事を成し遂げてきた。それが、たった一つのミスで、世界中の批判の的となってしまったんだから、落胆するのはある意味では当然だよ。ただ、さっきも言ったとおり、すべては済んだこと。今の彼はリベンジの意識で燃えていると思うよ。彼は抜群のテクニックを持ち合わせている。あの能力を武器に、リベンジを果たしてくれるはずさ。

でも、マスコミには一切話をしないみたいだよ。

C ― 「口で説明するのはやめよう」と思ったんじゃないかな。今の彼はプレーを通じてアピールをしているのさ。セリエAでの100ゴールの記録達成が良い例だ。彼はピッチ上の成績で周囲を納得させようとしているように見える。

カッサーノについては、どんな意見を持っている?

C ― アントニオがすごいテクニックを持っていることは誰もが知っている。ただ、今の彼は、非常にデリケートな時期にあるんだ。これはローマがデリケートな時期にあるということと無関係じゃない。彼はすごく繊細で常に最大限の努力を尽くすタイプの男だけど、本能的すぎる嫌いがある。もうちょっと、人として成長すべきなんだろうね。彼はまだ若い。時間は十分にあるんだから、焦る必要はない。やがて、とてつもなくすごい選手になるはずだ。とにかくそういう器なんだよ、アントニオは。

今回、ユヴェントスとは4年契約を結んだんだよね。4年が経過したら、現役最後はナポリでプレーなんて考えているのかな?

C ― ナポリ出身の選手は誰もが「やがてはナポリに戻りたい」と思っているんだ。ナポリが再建の方向に進んでいるのはすごくうれしいよ。ナポリの再建には町の盛り上がりやファンの情熱の高まりが必要だった。幸い、ナポリのティフォージは期待に応えてくれた。本当に良かった。ほっと胸を撫で下ろしているよ。

11月10日のフィオレンティーナ戦では、ディ・リーヴィオ、ミッコリ、マレスカら、ヴィオラの“ユーヴェ・コネクション”のプレーに注目が集まる。一方、彼らが去った現在のユーヴェは、カンナヴァーロの移籍によって、ブッフォン、テュラムと形成する守備陣の“パルマ・コネクション”が顕著になった(ちなみに、アッピアーもこの3人と一緒にパルマでプレーした経験を持つ)。98−99シーズンにはUEFAカップ、コッパイタリアの2冠を果たし、パルマの一時代を築いた黄金の守備陣。ユーヴェでの再会について、カンナヴァーロは次のように語っている。

「2人に関しては、少し変わった部分もあるよ。例えば、リリアンの髪の毛の量が減ったこととか(笑)。冗談はさておき、練習の初日から、ディフェンスラインの呼吸はぴったりという感じだった。パルマで長い間、一緒にプレーしたからね。それに、ある意味、あの頃が、僕ら全員にとって大きな成長期だったんだ。あの時期に身につけたことは簡単に忘れられないってことだろうね。今シーズンはテュラムがさらに成長したように見えるって? 僕がユーヴェに入ったおかげじゃないかな(笑)」

 
かつてユーヴェとも渡り合った“黄金の守備陣”が再び同じユニフォームに袖を通した
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