本誌記事 WebCALCiO 2002

昨シーズン、あれほど悩み苦しんだ男が今、団結力と華やかさを兼ね備えた新生ユヴェントスのシンボル的存在になろうとしている。インテルでの2年間、ファビオ・カンナヴァーロは実力の半分も発揮できなかった。それはケガと周囲の無理解が原因だったが、しかし、今のカンナヴァーロはあの2年間がまるで嘘だったかのような動きを見せている。夏のカルチョメルカートが終了する直前にユヴェントスのユニフォームを身にまとうことが決まると、ほどなくして“偉大なるカンナヴァーロ”が復活したのだった。

復調を果たしたカンナヴァーロの姿を目にして、後悔している人も少なくない。その大部分はミラノに存在するはずだ。それも当然だろう。彼を見限ったことがインテルにとって決して得策ではなかったことが立証されてしまったのだから。しかも、カンナヴァーロの豊富な経験と洗練された技術は、スクデット争いの宿敵となるユヴェントスの助けとなってしまった。つまり、カンナヴァーロ放出という選択は、インテルにとって悔やんでも悔やみ切れない過ちなのである。

カンナヴァーロ自身も、インテルから見限られた悔しさを隠そうとはしない。しかし同時に、彼の口からインテルに対する怨みの言葉が発せられることはない。おそらくそれは、愛情を持って接してくれたインテルの仲間たちやインテリスタに対する彼なりの最低限のマナーなのである。いや、むしろ、カンナヴァーロはインテルとの2年間はすでに過去の話だと言いたいのかもしれない。いずれにせよ、カンナヴァーロはサッカー人生における新たなページをめくったのである。

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