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ステーファノ、君はモンザの出身だよね? マウリ(以下M) ―― そうだよ。僕のアパートは、ベルルスコーニ首相の豪邸から500メートルくらいのところにあるんだ。時々、彼のヘリコプターが離着陸する時の音が聞こえてくるよ。家族は4人。僕と7歳年下の妹のマヌエラ、そして両親。それから祖母のルイジャを忘れちゃいけない。彼女はいつも日曜日になるとテレビの前に座って僕の試合を観戦するんだ。もっとも、どれが僕なのかはわかっていないみたいだけど(笑)。 初めてボールを蹴ったのは? M ―― 僕の親父がサイドバックとしてプレーしていたカザーティ・アルコレというチーム。あそこでは今でも「相手をマークする能力にかけては、親父のほうが上だった」って言われるよ。ポジションは、初めから左サイドMFをやってた。 セリエAの試合を観に行くことはあったの? M ―― サン・シーロにはよく行ったよ。親父と叔父のジュゼッペと一緒にね。でも、毎週日曜日というわけではなかった。他にすることもあったしね。僕が最初にやったスポーツは、サッカーではなく水泳だったんだ。だから、サン・シーロに行く時は、ダービーみたいなビッグマッチか、夜に行われるカップ戦が多かったな。 君が応援してたのはミラン? それともインテル? M ―― それをここで言わなきゃいけないの? できれば。 M ―― ミラニスタだよ。ウチは家族全員そうなんだ。当時の僕のアイドルは、マルコ・ファン・バステンだった。彼がEURO88決勝のロシア戦ですごいゴールを決めたのは、僕が8歳の時だったよ。 当時のことで一番印象に残っているのは?
M ―― サン・シーロの思い出が強烈だな。試合中絶えることのないティフォージの応援。メーダの試合では、あんなにたくさんの観客を見ることなんてなかったからね。印象深い選手は、ファン・バステン以外ではロベルト・バッジョ。昨シーズン、僕はブレッシャでプレーしたけど、ロビーの現役最後のシーズンに自分が同じチームでプレーしたなんて今でも信じられないよ。 間近で見る“ディヴィーノ”(神聖を意味するイタリア語、バッジョのニックネームの一つ)は、どんな感じだった? M ―― ピッチ上の彼のことは、今さら僕が話すことではないよね。ただ、ピッチの外でも、彼からは“内なるパワー”を感じたものさ。 ロビーに関するエピソードで何か面白いものはある? M ―― 彼と一緒にプレーする時は、とにかくゴールに向かって走ることが大切なんだ。ロビーにパスを出したら、後はゴールに突進すればよかった。彼はちゃんとGKと僕の間にパスを出してくれるからね。昨シーズンの僕はブレッシャで7ゴールを挙げたんだけど、そのうち2つは完全に彼のおかげだ。 セリエA初挑戦となった02−03シーズン、君は憧れのサン・シーロのピッチにも立った。スタンドから眺めるのとは、また一味違っただろう? M ―― 特に印象に残っているのは、5月のミラン戦だね。ロッソネーロはスクデットを祝い、僕らはバッジョに別れを告げた。ミランとブレッシャのティフォージは、友好関係にある。だから、あれはみんなにとって“思い出の試合”となったんだ。 「サン・シーロのピッチに立てるかもしれない」と考え始めたのは? M ―― セリエC2のメーダからBのモーデナに移籍した時かな。モーデナのティフォージは最高だった。でも、最初はチームに馴染むのに苦労したよ。 何が原因だったのかな? M ―― セリエAやBの練習方法に慣れていなかったんだろうね。C2でプレーしていた頃は、ずっと軽い練習しかしていなかったから。そもそも、毎日練習することがなかった。モーデナに移籍して、ミーティングも筋トレもそれまでの倍以上になったんだよ。 しかし、デ・ビアージの下でやれたことは大きかっただろう? M ―― モーデナでの2シーズン目、僕はコンスタントに試合に出られるようになった。忘れもしないよ。初めてスタメンで起用されたのはミラン戦だった。その時のポジションはボランチだった。あの日以来、僕が先発から外されることは一度もなかったよ。 しかし、その後、君は何回かポジションを変えた。ウディネーゼでもすぐにスパッレッティ監督からコンバートを言い渡されたよね? M ―― そう、左サイドから右サイドに回されたんだ。監督の意図はすぐにわかったよ。彼は、当初、ヤンクロフスキがチームを去った時の“後釜”にと考えて、僕を獲得したのさ。 実際、ヤンクロフスキにはCSKAモスクワに移籍する話があったからね。 M ―― そう。だから、スパッレッティ監督は僕をコンバートしたんだ。“第3のFW”としての攻撃的要素、サイドのカバーリング機能という守備的要素を併せ持ったMFに育てようと考えたんだろうね。 現役の選手の中で、君が最も優れていると感じるMFは誰? M ―― ネドヴェドだろうね。彼には優れたゴール感覚がある。それに、ユーヴェには完璧なメカニズムがある。だからこそ、彼は心配なく前線に上がってそのゴール感覚を十分に発揮できるんだよ。 ところで、今シーズンのウディネーゼはどこまで行くんだろう? チャンピオンズリーグ出場も夢ではない勢いだよね。 M ―― リーグ戦はまだ先が長いからね。そういう話は春になってからにしようよ。 |
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