本誌記事 WebCALCiO 2002
サブタイトル

シーズン前半戦はドローの連続でした。序盤戦のインテルをどう分析していましたか?

M―― 私と選手のコミュニケーションが十分ではなかったことが原因だろうね。正直に言うが、選手が多過ぎて、誰をどのように起用するのがベストなのか分からなかったんだ。指揮官である私自身が、各選手の能力や特徴を十分に把握できていなかったし、正しい戦い方を見つけるまでテスト期間が必要だったんだ。その後、自分たちの戦い方を見つけた後も、不運からゲームを落とすこともあった。ただし、新シーズン、同じ問題で苦しむことはもうないはずだよ。今は選手一人ひとりを完璧に把握しているつもりだ。新シーズンをどんなチームで戦っていくべきか、その構想だってすでに頭の中ででき上がりつつあるよ。

スクデットをあきらめたのはいつだったのですか?

M―― 0−1で敗れたミラノ・ダービー(第26節)の後だね。あの試合まではまだ可能性があると信じていた。いまだに、あのダービーでなぜ負けたのか理解できないんだ。我々の前に鉄壁の守護神ジダが立ちはだからなければ……あのダービーでのジダは神がかっていた。彼からゴールを奪うのは不可能だったと思うよ。もちろん、あの試合の後にも何度か優勝の可能性が復活しそうになったことはあった。しかし、冷静に考えれば、あのミラノ・ダービーが我々にとっての最後のチャンスだったと思う。

スクデットを逃した最大の原因は何だったのでしょう?

M―― やはり、チームの完成度が低かったシーズン序盤に勝ち点を積み上げることができなかったことだろうね。それに、DFの集中力が切れた時期が何度かあったことも認めるよ。ただし、それもシーズンが進むにつれて改善されていったし、終盤には、小さなミスもほとんど見られなくなっていったがね。

夏のメルカートでの大掛かりな補強はあるのでしょうか?

M―― ないだろうね。もちろん、ある程度の補強はあるべきだと思うけど、大規模な補強の必要はないはずさ。今のインテルはすでに恵まれた戦力を持っている。この1年間の仕事を新シーズンにどう生かしていくか、問題はそっちのほうだよ。ピンポイントの補強だけで十分さ。それだけでインテルはスクデット争いに絡むことができるはずだ。新シーズンのインテルは、必ず大きなタイトルを獲得する、私はそう信じているよ。

昨シーズン、インテルの中盤はめまぐるしく変化しました。新シーズンの中盤の構想を教えてください。

M―― 基本的には、レジスタを中心に中盤を作っていきたいと考えている。レジスタの近くに守備的MFを置き、この2人で中盤の底を構成するんだ。現時点では、ベロンとカンビアッソの2人がそのポジションを担うことになるだろうね。それから、サイドアタックでチャンスを作るために2人のウイングを置く。これが今のインテルに最も適したシステムだと思う。実際、昨シーズンの後半戦では、このシステムが機能していたからね。コッパイタリアも、そのシステムのおかげで獲得できたと思っているよ。もちろん、時と場合によっては、若干の変更が必要になる。例えば、守備的MFを2枚にしたり、レジスタを前に出してより攻撃的な役割を与えたりすることもあるはずだ。

この1年で、インテルのサッカーはずいぶん変わりましたね。

M―― かつてのインテルでは、ディフェンスラインから前線にロングパスを放り込むサッカーが主流だった。それが悪いと言っているわけじゃない。それも一つの戦い方だし、優秀なFW陣を抱えるチームの監督がストライカーの個人技に賭けようとするのは当然のことさ。実際、ここ数年のインテルは、常に優秀なFWの宝庫だった。一人で局面を打開できる選手を何人も抱えていたからね。ただし、私は違う方法を採用した。ロングパスを出してFWに任せるのではなく、しっかり中盤を作って、グラウンダーのパスをつないでいく戦術のほうが有効だと思ったんだ。

中盤でパスをつなぐ戦術のメリットは?

M―― ボールポゼッションが高ければ、試合の主導権を握ることができる。疲れている時や思いどおりのプレーができない時でも、何とかボールをキープして打開策を探ることができるんだ。ボールをキープしながらゲームを進めていく戦い方は、特にレベルの高いチームを相手にした時に効果を発揮する。一方、ロングボール主体の戦い方は手っ取り早くゴールを奪えるかもしれないが、それが通用しない相手には他に手がなくなってしまうんだ。

あなたは「インテルにプレースタイルを確立させた」と評価されています。

M―― すごくうれしいよ。結果を出すためにはそれしかないと思っていたからね。もちろん、良いプレーをしても勝てなければ意味がないことは事実だ。ただし、正しいことをしていれば必ず結果はついてくるものさ。あとは苦しい時期でもモチベーションを失うことなく、質の高い練習を続けていくこと。そうすれば、必ず結果は出るはずさ。

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