本誌記事 WebCALCiO 2002

2004−05シーズン前半戦の彼には“ミスター・ドロー”という名がふさわしい。ロベルト・マンチーニ監督率いるインテルは、カンピオナート38試合で18ものドローを演じた。セリエAでは欲求不満に満ちた戦いを演じた一方で、コッパイタリアでは決勝でローマを破り優勝を果たした。マンチーニ監督にとって、昨シーズンはいささか奇妙なシーズンだったと言っていいだろう。

マンチーニがインテルの指揮を執るためにミラノへとやって来たのは、今からちょうど1年前のこと。そして、この12カ月間、彼の下でインテルは成長を続け、コッパイタリアのタイトルを獲得するまでに至った。これは、マンチーニがしっかりとしたビジョンに基づいてチーム作りを進めてきた結果だろう。インテルのオーナー、マッシモ・モラッティとの関係も、今のところすこぶる良好である。それどころか、コッパイタリアでの成功を見て、モラッティはマンチーニを招いたことが間違っていなかったことを確信したはずだ。

現在、マンチーニは信頼するスタッフとともに、新シーズンへの準備を始めている。新シーズンを戦うインテルに必要な選手を移籍リストの中から選び出し、彼らをどうやってチームに組み込んでいくかを考えている最中だ。インテルにやって来た時、マンチーニはまだチームの戦力を十分に把握していなかった。そのため、シーズン序盤が“試運転期間”となってしまい、その間にユヴェントスとミランの2強に差を付けられてしまったのだ。05−06シーズンのマンチーニの目標は、“試運転期間”をできる限り短くして、2強が演じるスクデット争いに食い込んでいくことである。

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