本誌記事 WebCALCiO 2002
サブタイトル

パトリック、イタリアにようこそ。まずは、現在の心境から聞かせてくれるかな?

ヴィエラ(以下V)―すごく幸せで誇らしい気分だよ。今の僕は、人生の中でも特別な一時を過ごしている。イタリアにやって来たのは自分自身の挑戦のためさ。ユーヴェはヨーロッパ最高のクラブの一つ。イタリア国内では勝利を義務付けられたクラブだろう? そういうチームでもう一度、自分を試したかったんだ。

つまり、ユーヴェには勝つために来たということだね?

V ― 僕の目標は、ここ数年アーセナルでやってきたことをユーヴェでも続けることなんだ。新しいタイトルが欲しいんだよ。しかも、今度は違うチーム、違うチームメートでね。つまり、新しい挑戦がしたいんだ。ただ、2つのチームを天秤にかけた上で、ユーヴェを選んだわけではないよ。そういう比較はあまり好きじゃないんだ。

それは分かるよ。君はアーセナルにいた9年間で本当に多くの栄光をつかんだ。正直言って、ロンドンを離れるのは寂しかったんじゃない?

9年間過ごしたアーセナルでは、ヴェンゲル監督とともに数多くのタイトルを手にした

V ― もちろんだよ。ロンドンの居心地は最高だったし、ガナーズは僕の野心を成功に結び付けてくれた素晴らしいチームだったからね。ただし、一度決めたことを後でとやかく言っても始まらない。もちろん、人生に感傷は付き物だけど、それを振り払わなければならない時もある。そう、自分自身の目標を達成するためにね。

レアル・マドリーが君をユーヴェから引き離そうとしていたよね。実際に、最後の最後まで君がどちらを選ぶのか分からない状態が続いた。

V ― 最後の決断を迫られた時、「ユーヴェのほうがしっかりしたクラブなんじゃないか」って思ったんだ。今でもその選択は正しかったと思っている。

「ヴィエラがユーヴェを選んだのは、ジダンよりテュラムのほうが説得がうまかったからだ」と言っている人もいる。

V ― 2人とも親友さ。彼ら2人と良い信頼関係を築いているし、リリアンにもジズーにも、移籍先を決定する前にいろいろと相談したのは確かだよ。でも、どちらの意見も僕を本当に納得させることはできなかった。僕自身の人生だからね。最後は自分の責任で身の振り方を決めたんだ。


2 / 4