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スペインで1シーズンプレーしてきたけど、セリエAと比べてどうだった? 君自身はどっちのリーグが好き? サムエル(以下S)― セリエAは僕に多くのものを与えてくれた。ローマでは満足できるプレーができたからね。たぶん、アルゼンチン人DFにとっては、イタリアのほうがプレーがしやすいだろう。とは言っても、リーガもセリエAも世界最高峰のリーグであることに変わりはない。レアル・マドリーもインテルも世界のトップクラブだし、どっちのリーグが良いかと聞かれても困るよ。 セリエAとリーガの違いをもうちょっと細かく話してくれるかな。 S ― イタリアに比べると、スペインでは戦術色がはっきりしない。特に、守備に関しては、イタリアと比較したらゼロに近いと言えるだろう。カバーリングの意識も少ないし、ほとんど何の策も施されないという感じなんだ。レアルの場合、MFは攻めることしか考えない。MFのほとんどが、機会さえあれば前に出て得点を取ろうと思ってプレーしているんだ。全員が前がかりになっているのさ。その点、イタリアでは守備の意識が行き届いている。守備をしないとMFと見なされないからね。中には、常にDFの位置まで下がってプレーしているMFもいる。MFの守備の意識の高さを考えれば、イタリアのDFは楽させてもらっていると言えるだろう。 05−06シーズンのセリエAはどんな展開になるだろう? S ― いつもと同じだろうね。激しい上位争い、スクデット争いになると思うよ。「セリエAは世界で最も厳しいリーグ」とよく言われるけど、それは気が抜ける相手がいないということなんだ。ヨーロッパのどこのリーグを見ても、2、3チームが抜け出ていて、その他のチームとの差は歴然としている。でもイタリアは違う。確かに、ミラン、ユーヴェ、インテルの3チームは頭一つ抜け出ているけど、この3チームが残りのチームに楽に勝てると思ったら大間違いさ。ホームゲームで最下位のチームに足をすくわれるなんてことだってよくあることだからね。格下のチームに負けてスクデットを逸したなんてエピソードがいくらでもあるだろう? それがカルチョの伝統なんだ。ユーヴェやミランとやる時だけ集中すれば良いというものではない。トレヴィーゾが相手の時も集中が必要だし、レッチェが相手の時なんて、最大限の注意を払っていないと痛い目に遭ってしまうだろうな。 いずれにせよ、スクデット争いは北の3強に絞られているということになるのかな? S ― 当然そうなるだろうね。3チームの中では、インテルがちょっとだけ抜け出ている。長年スクデットを手にしていないだけに、ミラン、ユーヴェの選手たち以上に勝利への意欲やモチベーションが高いからね。ただ、選手の質、カンピオーネの数、チームの組織力、監督……すべての面で3チームは同レベルにある。3チームで差がつくとしたら、どれだけコンスタントなプレーができるか、そして、どれくらいコンスタントに勝ち点を積み重ねられるかというところだ。連敗をするようなチームはスクデット争いから後退するよ。 ダークホースは現れると思う? S ― 現れる余地はないね。サンプドリア、ウディネーゼ、フィオレンティーナ、ローマ、ラツィオなどは相当な成績を残すかもしれない。ただ、彼らがスクデット争いに絡んでくるとは思えないね。何せ、この10年以上の間、スクデット争いに関しては、ユーヴェとミランの独壇場だからね。2000年のラツィオ、翌年のローマのスクデットは例外中の例外だったということさ。 でも、チャンピオンズリーグの戦いがスクデット争いに大きな影響を及ぼす可能性もある。 S ― それぞれがどこまで勝ち進むか、どんな相手と対戦するかによるだろうね。ただ、チャンピオンズリーグの影響を受けることは間違いないよ。今までも、何度か2つを追い求めて失敗したケースを見てきた。チャンピオンズリーグでエネルギーを使い果たした結果、スクデット争いから後退するというケースを何度も見てきた。ダブル制覇を実現するのはすごく難しいだろうね。ほぼ不可能と言ってもいいだろう。でも、ミラン、ユーヴェ、インテル、みんな選手層を厚くしてシーズンを迎えている。3チームが、ダブル制覇に向けて準備を進めているのさ。インテルも各ポジションに複数の選手がいる。他のチームに行けば必ずレギュラーを取れるような選手ばかりだ。マンチーニ監督は、理想的なターンオーバーを実施できる状態にある。それでも、ダブル制覇が本当に難しいことだということは誰もが分かっているよ。 |
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