本誌記事 WebCALCiO 2002

ワルテル・アドリアン・サムエルは世界最高のセンターバックの一人と見なされている選手である。2000−01シーズン、ファビオ・カペッロ監督指揮の下、ローマの一員としてスクデットも手にしている。それまでの活躍が認められ、昨夏、彼はレアル・マドリーへ加入した。順風満帆と思われた彼のキャリアだったが、そこで待ち受けていたのは屈辱の日々だった。

シーズン開幕前、入団会見場でのサムエルとファッケッティ会長

サムエルは自分の持ち味をそれなりに発揮した。だが、レアルは守備に気を配るチームではなかったのだ。チームは数多くの失点を喫し、当然、サムエルにも批判が浴びせられた。

そして今夏、サムエルの一徹さと、信じられないほどの意志の強さを評価する、インテル・オーナーのマッシモ・モラッティはサムエル獲得を決意。守備陣の崩壊で多くの勝ち点を失ったインテルDF陣の救世主として期待を寄せている。その証拠に、モラッティはサムエル獲得のため、1800万ユーロ(約24億3000万円)という大金を投じており、ロベルト・マンチーニはサムエルを守備の軸として今シーズンを戦うつもりだ。

サムエルが、マンチーニ、モラッティを落胆させる働きに終わるとは考えづらい。それは、彼がイタリアのサッカーを知り尽くしているからだ。彼の体に染みついているローマでプレーした4シーズンの経験が、イタリアのプレースタイルに順応するための時間を必要としないのだ。

昨シーズン、レアルで過ごした不遇の時を払拭すべく、彼はゴールを守り続ける。

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