本誌記事 WebCALCiO 2002
サブタイトル

アンドレア、このような状況が気になることはない?

P― 全く気にならないよ。優勝するにはすべてのチームに勝たなくてはならない。トップシードになろうと、そうでなかろうと、イタリアは勝ち進まなくてはならないんだ。それに、グループリーグで優勝候補の筆頭と呼ばれる強豪チームと当たることは、恵まれていると考えることだってできる。そのチームとは決勝まで対戦しないことを意味するからね。

君は26歳にしてイタリア代表に不可欠な選手となった。君自身、その重大さを意識している?

P― 正直言って、ようやく自分がアッズーリのレギュラーだという自覚を持てるようになった。もちろん、すべてはリッピ監督のおかげだと思っているよ。この1年半、彼は僕を信頼して使ってくれている。本当に感謝しているし、同時に、レギュラーであることの責任も感じている。W杯でプレーすることを考えると興奮するよ。EURO2004のリベンジもしなきゃいけないしね。ドイツでのW杯を自分自身のため、そしてチームメートのための大会にしたい。前回のW杯だけでなく、前々回のW杯での屈辱を払拭できずにいる選手もいるんだ。例えば、キャプテンのカンナヴァーロなんかはフランス大会から参加しているけど、W杯にはほとんど良い思い出がないはずだ。そんな仲間のためにも最高のW杯にしたい。その上で、W杯を精一杯楽しみたいと思っているんだ。

リッピは君のどんなところを気に入ったんだろう?

P― リッピが目指していた攻撃的サッカーのイメージとミランのサッカーが一致したということじゃないかな。リッピは、トラパットーニと比較すると、はるかにオフェンシブなサッカーをやりたいと考えているからね。それで僕にチャンスが回ってきて、幸いにも勝利に繋がるプレーをすることができて、W杯出場の切符を手に入れた。僕としては、ここまでは理想的に来たという感じだね。

君の言うとおり、リッピのアッズーリはアンチェロッティのミランと非常に良く似ている。君にとってはこれが大きなプラス要素だったんだね?

P― そうだね。代表のプレースタイルはミランとほぼ同じ。僕としてはプレーしやすいよ。ただ、リッピは、「一つのシステムでW杯を戦うつもりはない」と言っている。相手と状況に応じてシステムを変えるつもりなんだ。中盤をダイヤモンドにすることもあるし、同じ4−4−2でも構成を変えるとか、変化を持たせてやるつもりなんだろう。戦術の変化に関しては、僕自身は全く気にしていない。どんなシステムにだって対応できるつもりだし、そのことはすでに証明できたと思っている。ミランだって、常にダイヤモンド型の中盤で戦っているわけではないし。

トラパットーニとアンチェロッティ。リッピはどちらに似ていると思う?

P― 難しい質問だな。それぞれの監督に個性があり、それぞれの哲学がある。特に、今名前が挙がったような偉大な監督なら、独自の哲学を持っているものさ。そうだね……リッピとアンチェロッティは、攻撃的志向が強いという点で似ている。この2人が率いるチームは常に、「少々のリスクを冒してでも攻める」サッカーを好むからね。トラップは、まず相手の攻撃を抑えるところから考え始める傾向にある。逆に、アンチェロッティのミランでは、まず自分たちのプレーでゲームをコントロールすることを考える。そこに大きな違いがあるんだ。

リッピとアンチェロッティの違いは、2人の性格から判断できるのだろうか?

P― 2人とも選手経験がある。彼らは2人とも、アスリートの考え方、サッカー選手の考え方をするし、選手の心理を理解できる監督だ。僕も彼らの考えは相当分かっている。特にカルロ(アンチェロッティ)とは毎日長時間一緒にいるから、彼の考え方は相当理解しているつもりだ。その点、リッピとは距離がある。代表の合宿はそれほど多くないし、短期間しか一緒にいないからね。

「本大会まで、特に2月か3月に代表の合宿をやりたい」と主張するリッピの気持ちも理解できるということだね?

P― グループとしての結束力を高めるという意味でも、その時期に合宿ができれば効果的だろう。でも、現実的には難しいだろうね。クラブ側のスケジュールは例年に増してタイトになっている。代表とクラブ、両方を満足させることができるような方法が見つかればいいんだけど……。

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