準々決勝を前にヨーロッパのカップ戦でイタリア勢が全滅したことについて、何が原因だと思っていますか?
D ―― スペインやイングランドといった他の国のクラブがチームを強化したということ。でも、今シーズンと昨シーズンを除けば、イタリアのクラブは常に準決勝、決勝まで駒を進めていた。今シーズンだって、ラツィオ、ミラン、そしてユヴェントスには、準々決勝に残ってもおかしくない実力があったと確信しているよ。毎年トップにいるのは、そう簡単なことじゃないんだ。だから、イタリアのクラブがヨーロッパの主役の座にカムバックするのは時間の問題だと思うよ。ユヴェントスに関して言えば、来シーズンはヨーロッパの舞台に向けての調整にもっと時間を割くことになるだろうね。
イタリアサッカーは、スタジアムにおけるティフォージの暴力、という問題も抱えていますよね?
D ―― 僕は、そういうニュースを聞いたり、実際に見たりするたびに、心の底から嫌な気分になるんだ。サッカーは、どこか間違った方向に進んでしまっていると思わざるを得ないな。僕ら選手は、その軌道を少しでも修正できるように良い手本を示さなければならないし、そうなるようにがんばってもいる。でも、根本的原因はサッカー以外のところに潜んでいるような気がする。“大きな力”(政府、警察)が本腰を入れて動くべきだと思うんだけど……。
間違った方向という意味では、カルチョメルカートに関してもそう思いませんか?
D ―― 確かに、混乱しているね。クラブチームが株式上場する時代だから……。今のサッカー界は、答を早く求めすぎるんだ。長期計画を立てないわけではないけど、その計画をきちんと実行しようとするクラブはほとんど見当たらない。ちょっと試してダメなら他の選手を手に入れるためにカルチョメルカートに走るとか、敗戦が数試合続いただけで監督のクビが飛ぶなんてばかげているよ。
例えば、ローマがバーリからカッサーノを獲得(移籍は来シーズン)したのは、単に優れた選手というだけでなく、株の動きを狙ってのこととも言われています。ユーヴェから彼を奪うために、彼の契約金がかなりはね上がりましたが……。
D ―― 18歳の少年がいきなり大金をつかむのはどうかと思うな。彼本人にとってもローマにとっても、いい選択をしたとは言えないね。僕は、その点で恵まれていたよ。ユヴェントスに入ってから徐々に名をあげることができて、それと同等に年俸もアップしていったからね。それに、クラブが僕の成長を助け、守ってもくれた。まさに理想的な環境だったんだ。ユヴェントスにはとても感謝しているよ。
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