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代表の話に戻ろうか。W杯でのアッズーリの2トップは君とジラルディーノになると言われているよね? T― スタメンを決めるのは監督の仕事さ。僕が言えるとしたら、僕ら全員が最高のコンディションでW杯を迎えて、リッピがメンバー選びに苦労するようなことになれば、アッズーリにとっては大きなプラスになるってことさ。その中に自分が入っていたら最高だね。マスコミは時々、僕とジラの2トップは機能しないのではないか、なんて言っているけど、そんなことはないよ。ジラとは息の合ったプレーができていると思っている。うまくやっていく自信はあるよ。 マスメディアは、君たち2人が同タイプのFW、すなわち、2人ともセンターフォワードタイプのFWだということ危惧しているんだよ。 T― その理由には同意できないな。ミンスクでのゲームでは、僕とジラが2トップを組んでいた。オランダ戦でも、2トップは僕とジラだった。僕とジラの2トップは完璧に機能していたはずだよ。2人がサポートし合ってプレーしていたし、スペースを奪い合うこともなかった。2トップとしては最高に機能していたと思うんだけどな。 FWジラルディーノについてはどう考えている? T― アルベルトが素晴らしいストライカーであることは誰もが認めていることさ。ペナルティーエリア内で足下にボールを置いた時に、ほとんどミスすることのないストライカーだよね。まだ若いのに、かなりのテクニックを身につけている。彼と一緒にプレーするのはすごく楽しいんだ。僕らの呼吸はピッタリだと思っているよ。ピッチ上だけじゃない。ピッチを離れてもすごく仲が良いんだ。 君たち2人のプレーに違いがあるとすると? T― 違いがあるとすれば……僕のほうが若干パワーがあるということかな。もっとも、ジラには僕をはるかに上回るスピードがあるけどね。 シーズン終了まで2人で切磋琢磨していくということでいいのかな? T― そう、僕らの競争が熾烈になればなるほど、アッズーリにとっては良いことなんだ。僕は全力を尽くすし、彼もそれに負けないように力を尽くす。そうすることで2人が成長すれば、チームも同時に成長するということさ。 ただ、ジラはミランに慣れるのに手間取ったようだね。 T― 確かに、ミラン移籍に伴う環境の変化に少し苦労したのかもしれないね。ただ、ここに来て、自分本来のプレーを完全に取り戻したようだ。今のジラは相手DFに恐怖心を与える選手に戻っているよ。 トーニ、ジラルディーノの2トップにパスを出すのはトッティになるのだろうか、それとも、デル・ピエロ? T― ちょっと待ってよ。W杯はまだ半年も先のことだよ。今後、来年の6月までに何が起こるかなんて誰にも分からない。トッティかデル・ピエロかなんて言う前に、僕やジラだって実際にドイツのピッチに立てる保証はないんだ。FW陣だってポジション争いは激しいんだからね。 君たちのポジションを脅かす選手は出てくるのかな? T― 例えばヴィエリさ。マスコミはヴィエリ批判に必死になっているみたいだけどね。ヴィエリとは代表の合宿で一緒になったことしかないけど、練習でのひたむきな姿勢にはいつも驚かされるよ。ミニゲームでもガッツむき出しでプレーするんだ。やがて、カンピオナートでもゴールを量産し始めるはずさ。ドイツ行きのメンバーには彼も加わるだろうね。単にメンバーに加わるだけじゃない。相当重要な役割を担うことになると思うよ。モンテッラも無視できない存在だ。彼はペナルティーエリア内でとてつもない力を発揮する選手だからね。危険極まりない選手、天性のストライカーさ。そういう意味では、復活したピッポ・インザーギも挙げておくべきだろうね。当然、彼も代表のポジション争いに加わってくるはずだ。要するに、来年の6月まで何が起こるか分からないということさ。 これから先も熾烈な争いが続くから、安心はできないってことだね? T― そうさ。もし、W杯でプレーしたい、W杯で主役を演じたいと願うのなら、このまま努力し続けなくちゃいけない。ここで立ち止まってはいけないんだ。 口で言うのは簡単だけど……。 T― そうだね。でも、僕は幸運なことに偉大な監督の下で、そして、素晴らしいチームでプレーしている。 オランダ代表の監督、ファン・バステンが君の事を絶賛していたよ。 T― ファン・バステンが誉めてくれたのは本当にうれしいよ。彼は僕のあこがれだった。子供の頃から、彼のようなストライカーになりたいと思っていたんだ。 そのファン・バステンに、今の君は近づきつつあると言えるんじゃないかな。 T― それは言い過ぎだよ。彼の域に達する選手なんかいやしない。彼は世界最高のストライカーであり、本当に特別な存在だった。僕としては、彼の目の前で素晴らしいゴールを決めて、試合終了後に胸を張って彼と握手できただけで十分に感激したし、満足しているよ。 でも、君のことを称賛しているのはファン・バステンだけじゃない。フィレンツェでは、バティストゥータが君に惜しみない拍手を送った。彼は君を自分の後継者として認める発言もしているよ。 T― 彼とも握手させてもらった。すごく光栄だったよ。彼の後継者として認めてもらったことに感激しているし、バティの期待を裏切ることがないよう、今後も努力を続けたいと思っているよ。 |
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