本誌記事 WebCALCiO 2002
サブタイトル

もうすぐチャンピオンズリーグが再開する。チャンピオンズリーグは君にとってどんな大会なのだろうか?

ベロン(以下V)― チャンピオンズリーグはすごく魅力的な大会だ。おれは大好きだよ。今年が最後だと思うとちょっとさみしい気もする。おれはヨーロッパでプレーして数多くのタイトルを手にした。イタリアではスクデットを勝ち取ったし、イングランドでもリーグ優勝を経験している。だが、チャンピオンズリーグ優勝の経験は一度もない。おれのサッカー人生で唯一やり残したこと、それがチャンピオンズリーグ制覇なんだ。最後のチャンスをモノにしたいと願ってるよ。

ということは、君にとって今シーズンの最大目標はチャンピオンズリーグ制覇と言うことだね?

V― いや、それはちょっと違うな。おれは、特定のタイトルを狙うなんて考え方はしないんだ。どれか一つを選ぶなんて馬鹿げてるよ。おれは常にすべてのタイトルを狙っている。今シーズンは、ユヴェントスに勝ってイタリアスーパーカップを制覇することでスタートした。これから先、スクデット、コッパイタリア、そして、チャンピオンズリーグと、すべて制覇できれば最高なんだけどな。おれにとっては、すべてのトロフィーが重要なんだ。タイトルは何だってクラブの歴史に残るんだからな。だから、その中から一つを選べと言われても困るよ。ただ、単純に難しさで言えばチャンピオンズリーグだよな。最も難しいタイトルなんだから、獲得できれば一番大きな喜びを得られるはずだ。

ほとんどの選手が、チャンピオンズリーグの重要性を口にしている。それはなぜなんだろうか?

V― 最高のチーム同士、最大の都市同士、最も有名な選手たち……要するに、ヨーロッパサッカーの良いところすべてが凝縮される大会がチャンピオンズリーグなんだ。それに、南米のトッププレーヤーの大半がヨーロッパのビッグクラブでプレーしている現状を考えると、この大会が世界最高のイベントと言うことだってできる。コパ・リベルタドーレスとチャンピオンズリーグの勝者が争う世界クラブ選手権もあることにはあるけど、客観的に見れば、チャンピオンズリーグは実質上の世界クラブ選手権だ。選手がこの大会に情熱を注ぐのは当然のことさ。

決勝トーナメント1回戦で対戦するアヤックスをどう見ている?

V― すごく若いチームという印象だ。若いってことは未知数であり、そして、“不気味”ってことさ。あまり知らない分、不気味に感じられるんだ。アヤックスのことはほとんど知らない。ただ、チャンピオンズリーグのグループリーグを突破したんだから、それなりの力を持っているんだろうな。油断はできないということさ。弱いチームであるわけがないんだ。「インテルは抽選に恵まれた」と言う人が少なくないが、それは違う。確かに、チェルシーやバルセローナと当たらなかったと考えればラッキーだよ。ただ、だからと言って、アヤックスが楽な相手だと決めつけるのは間違ってる。特に、アムステルダムでの試合は大変だと思ってる。あそこのファンは熱いからね。アムステルダム・アレーナの雰囲気はおれたちにとってかなりのプレッシャーになるはずだ。それに、オランダのチームは昔からすごく攻撃的なサッカーをする。アヤックスは、サン・シーロでも果敢に攻めてくるはずだ。要注意だよ。

インテルが勝ち抜ける可能性は何パーセントと踏んでいる?

V― それは分からないよ。もちろん、ここで負けるつもりはないけど、具体的な数字を挙げろと言われても困るな。

マンチーニ監督はすでにアヤックス戦のことについて何か言っている? ビデオなどでアヤックスの研究を始めているのかな?

V― いや、まだ早すぎるよ。今は次の試合に集中すべきだと思っている。もちろん、アヤックス戦が近づいたら、ビデオを見て研究するだろうけど、今はまだその時期じゃない。

アヤックスの歴史が生んだ最高のプレーヤーは、ヨハン・クライフだ。クライフの代名詞である背番号14を君はつけている。“栄光の14番”をつけることに特別な意識はあったのかな?

V― いや、特別な意識はないけど、どんな形であろうと、当時世界最高と言われたヨハン・クライフと比較されて悪い気はしないね。

イタリアへやってきた1996年夏、フアン・セバスティアン・ベロンは、“ミスター・サンプ”と呼ばれていたロベルト・マンチーニと出会った。サンプドリアで一緒にプレーしたのはわずか1年だけだったが、ラツィオで再会を果たした99−00シーズンには、2人でスクデット獲得に貢献している。2004年夏、マンチーニが監督に就任したインテルに迎えられたベロンは、見事な復活を遂げた
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