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シーズン終了後にミラノを離れるという決断は変わらない? V― 変わらないね。今のところそう考えている。シーズン終了後、アルゼンチンに戻る。たぶん、来シーズンはエストゥディアンテスでプレーすることになると思う。 なぜ、今シーズン限りなんだい? インテルとの契約はもう1年残っているはずだ。 V― 簡単な理由さ。おれはこれまでサッカーだけをやらせてもらってきた。家族のために何もしないまま、ここまで来たんだ。実は、親の体の具合が悪くてね。親のためにできることは、今やらなきゃならない。できるだけ近くにいてやりたいと思っているんだ。 と言うことは、すでに最終決定を下したということ?
V― 考えを変えることはないだろうね。だいぶ前にフロントに自分の意志を伝えてある。去年の夏、おれはインテルと2年契約を結んだが、実際には、その時から1年契約を希望していたのさ。いずれにしても、モラッティ・オーナーには事情を説明してある。彼は理解してくれたよ。 アルゼンチンに戻ったら、イタリアサッカーが恋しくなるのでは? V― おそらく、そうなるだろうね。アルゼンチンに戻ることは、あくまでプライベートな問題からの決断だった。家族のことを考えた上でのことなんだ。イタリアサッカーを懐かしく感じるのは間違いないだろう。ただ、“ジプシー生活”を始めてもう10年になる。放浪生活にも少し疲れてきた……妻も同じようなことを言っていたよ。 モラッティは、「ベロンが残留してくれるよう説得してみる」と言っていたよ。 V― そう言ってもらえるのはすごくうれしいよ。おれが彼の心をつかんだということだからね。それに、そう言ってもらうのはすごく名誉なこと。素晴らしい人物と良い関係を作れたってことはうれしいよ。だけど、おれ自身の決定を変えるのは難しいだろうな。さっきも言ったように、おれが両親と一緒にいてやれるのは、せいぜいあと数年なんだ……とにかく、今は一緒にいてやりたいんだ。 インテルで過ごした数年は、君にとってどんな思い出になるのだろうか?
V― 最高の思い出になるはずさ。おれはインテルに入って、すぐにチームに馴染むことができた。そして、チームメートもファンもおれをすぐに受け入れてくれた。インテルはおれにとって救いの神だった。イングランドでファンやチームメートと良い関係を築けずに困っていたおれに手を差し伸べてくれた唯一のクラブ、それがインテルだったんだ。インテルへの感謝を忘れたりはしないよ。 インテルが、君が不遇を味わったイングランドから救い出してくれた、ということなんだね? V― そう、そんな感じだな。ただ、イングランドで学んだこともあったけどね。 例えば? V― 試合を前にして気持ちをリラックスさせるということ。イングランドでは試合前に無意味に興奮することはないんだ。大事なゲームを前にしても、相手を挑発するようなことはない。イタリアに比べるとはるかに冷静にゲームに入っていけるんだ。 アルゼンチンではどうなの? V― アルゼンチンは話にならないよ。興奮っぷりはイタリアの比じゃないからね(笑)。チームもファンも極度の緊張状態。スタジアム全体が“けいれん”を起こしているみたいなもんだからな。 |
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