本誌記事 WebCALCiO 2002
サブタイトル

ルーカ、今の君はまさに“時の人”という感じだね。

トーニ(以下T)― そうだね。今のところ、すべてのことがうまくいっているよ。だからといって、それで自分を見失ったりはしない。本当の勝負はこれからだから。高いレベルに到達するよりも、高いレベルに定着することのほうがはるかに難しいことだからね。

“時の人”であるにもかかわらず、現在の君は、すごく落ち着いているように見える。

T― 今の僕は、自分の力にある程度の自信を持っているし、日々の練習にも納得して取り組めているから充実しているんだ。だからそう見えるのかもしれないね。それに、プランデッリのようなまじめで素晴らしい監督からいろいろとアドバイスをもらっていて、本当の意味でのプロ意識というものを身に付けつつある。これからも、自分が良いと思ったことは積極的にやっていくつもりさ。少しでも進歩できるのならなら何でもやるつもりだよ。

得点王のタイトルについて聞かせてくれるかな。ユヴェントスのトレゼゲが徐々に追い上げてきているけど。

T― トレゼゲは本当に素晴らしいストライカーだよ。ペナルティーエリア内での動きは世界一と言ってもいいだろうな。もちろん、ユヴェントスでは質の高いパスをもらえたり、他の選手からのサポートも充実しているだろうけど、それを差し引いても、彼は本当にすごい選手だよ。

ユーヴェでプレーしている彼に嫉妬を感じることはないの?

T― それは全くないよ。僕はフィオレンティーナの一員になれて本当に良かったと思っているんだから。今シーズンが終わっても、フィレンツェを離れる気は全くない。

そのあたりのことを、もう少し詳しく聞きたいな。

T― いくつかのビッグクラブが興味を持ってくれていることは聞いているよ。でも、僕自身はフィオレンティーナでプレーし続けたいんだ。

それはなぜ?

T― デッラ・ヴァッレ・ファミリーのプロジェクトがすごく魅力的だからさ。しばらくは彼らの下でやってみたいんだよ。

もし、あのバルセローナがルーカ・トーニを獲得したいと言ってきたら?

T― よく覚えているね(笑)。確かに、「いつかバルセローナでプレーしてみたい」って言ったことがあったよ。でも、あれは軽い気持ちで言ったことで、今のところ、フィオレンティーナから出て行く気は全くないんだ。デッラ・ヴァッレ・ファミリーが今のままチーム強化を続けていけば、必ず、フィオレンティーナは良い結果を残せるはずだからね。

フィレンツェは君にとって、サッカーの面だけでなく私生活の面でも“運命的な町”だ。君のフィアンセ、マルタさんとはフィレンツェで出会ったんだったよね?

T― そうなんだ。エンポリでプレーしていた97年のことだよ。彼女とはクラブで知り合ったんだけど、正直、一目惚れという感じではなかったんだ。クラブから帰る時に、彼女が中にいることを知らずにクロークのドアを閉めてしまったんだ。それがきっかけで、電話番号を交換することになってね。それから1年後、どういうわけか僕らは付き合うようになっていたんだよ(笑)。

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