本誌記事 WebCALCiO 2002
サブタイトル

得点王の話に戻ろうか。ライバルはもはやトレゼゲだけと見ていいのかな?

T― そんなことはないよ! ジラルディーノ、シェフチェンコの存在も脅威だし、ルカレッリ、アドリアーノだってこれから挽回してくるはずさ。まだまだ試合数は多いし、熾烈な争いが続くだろう。でも、戦う準備はできているよ。不安は全くないし、チームのみんなも僕を助けてくれるだろうから。

得点王争いの一方で、偉大なFWであるにもかかわらず、ゴール数が伸びていない選手もいるね。例えばユーヴェのイブラヒモヴィッチとか。

T― 確かにそうだね。でも、トレゼゲのゴールの背景には、イブラの献身的なプレーや絶妙なアシストがあることを忘れちゃいけない。イブラも本当にすごいよ。彼は真のスター、正真正銘のカンピオーネ。徐々にゴールも増えてきているしね。

プランデッリ監督は、「チームの攻撃力はFWの人数で決まるわけではない」とよく言っているよね。実際、今シーズンのフィオレンティーナは、ほとんどの試合で1トップを採用している。

T― そうだね。ただ、ここ最近の試合では2トップにすることも多いし、その状況によるんじゃないかな。というよりも、今のフィオレンティーナは試合展開に応じてフォーメーションを変えているんだ。4−4−2からスタートして、途中で4−4−1−1にしたり、4−2−3−1にしたり。だから、僕以外のFWにも出場チャンスは十分あるよね。

ボジノフやパッツィーニにも?

トーニも高く評価するボジノフ。フロントとの衝突から前半戦は出場機会に恵まれなかったが、現在はピッチを躍動している

T― もちろん。確かに、前半戦のヴァレリ(ボジノフ)はフロントの人間と衝突していたけど、今ではすべてが解決したと思う。ヴァレリはまだ若いし、チームの大事な財産。そう簡単に手放すことはできないさ。もちろん、彼自身も過ちを認めて、そこから得た教訓を今後の人生に生かしていくべきだと思うよ。今の彼を見ていると、そのことを理解しているみたいだけどね。チームにも溶け込んでいるし、やる気も感じられる。彼には大きな才能があるんだから、もっと頑張ってもらわないと。個人的に、才能という点に関してはパッツィーニにも負けていないと思うけどな。

第25節のリヴォルノ戦(フィオレンティーナはアウェーで0−2の敗戦)のことについて聞こうかな。ルカレッリにゴールパフォーマンスを真似されて口論になったシーンがあったね。

第25節リヴォルノ戦。ルカレッリにパフォーマンスを真似されたトーニは怒りを露わに

T― それはもう終わった話だよ。試合の翌日、クリスティアーノ(ルカレッリ)から謝罪の電話をもらったんだ。僕も彼にきちんと謝ったよ。あの試合ではかなりナーバスになっていてね。リヴォルノとのダービーで苦しい戦いが続いていたこと、PKを外したこと……悪いことが重なってイライラしていたんだ。彼から電話をもらえて本当に良かった。電話で話した時は、イタリア代表の北米遠征で出会ったいつものクリスティアーノに戻っていたよ。

ゴールを決めた後に見せる“耳に手を当てるポーズ”が、論議の的になったこともあった。見方によっては、あれで嫌な気分になる選手もいるようだ。例えば、第14節ユヴェントス戦でも、カンナヴァーロが君のポーズに対して不快感を示していた。

T― うん、そのことも知っているし、もう解決しているよ。あの試合の後、ファビオ(カンナヴァーロ)からもすぐに電話をもらってね。だからもう問題ないよ。ただ、僕自身は悪いことをしているとは全く思っていないんだ。ある晩、友達と一緒にいた時にあのポーズを思いついたんだ。あれは、ティフォージへ向けた特別なメッセージなんだよ。だから、人をバカにしようと思ってやっているわけじゃない。はっきり言って、あのパフォーマンスのことで何でこんなに責められるのか理解できないよ。ゴールを決めた後、飛行機のポーズをする選手もいれば、機関銃を撃つ真似をする選手もいるだろう? それぞれ自分の好きなパフォーマンスをやっているだけなのに、何で僕の“耳の周りで手を回すポーズ”だけがいけないのか分からないよ。

ゴール後に披露する“耳に手を当てるパフォーマンス”が一部では批判の対象に。本人は「なぜ批判されるのか理解できない」と話す
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