本誌記事 WebCALCiO 2002
サブタイトル

フランスとの決勝戦は厳しい戦いになりました。

L― 決勝は厳しいものだよ。勝つためには相当苦しむものなんだ。いずれにしても、ゲーム序盤は我々のペースで戦えたと思う。あのPKに関してはなんとも言えない。少なくともベンチから見た限りでは、ファウルはなかったように思えた。ただ、大事なのはその後のプレーだ。我々は、すぐに追いつくために動き、ゴールを奪った。その後、リードを奪うチャンスもあった。トーニのシュートがクロスバーに嫌われたが、ツキがなかったということだよ。

後半に入ると、フランスが運動量でイタリアを圧倒しているような印象を受けたのですが?

L― 確かにフランスのほうが勢いがあった。我々は疲れたせいか、運動量が激減した。MF陣とDF陣は、ケガ人や出場停止があって、準決勝までの戦いで思うようなターンオーバーができなかった。当然、疲労も溜まっていたということだ。確かにフランスが優勢にゲームを進めていた。それでも、我々にもチャンスはあった。少なくとも気持ちでは負けていなかったからね。思うように足が動かなかったとしても、集中力や決断力は決して衰えなかった。

120分で決着がつかなかった時の心境は?

L― PK戦になることも予測していた。選手とも話して、PK戦になったら誰が蹴るのかだいたい決めてあったんだよ。私はPK戦でも楽観的だった。選手が自信を持っているのを知っていたからね。PKは偶然じゃない。PKで大事なのはキッカーが自信を持っているかどうかなんだ。私はユーヴェの監督の時、チャンピオンズリーグ決勝でPK戦でミランに負けた。実はあの時、誰もPKを蹴りたがらなかったんだよ。誰も自信を持っていなかったんだ。ところが、このチームは違う。このチームではほぼ全員が「おれに蹴らせてくれ」と言ってくる。自信を持っている者はミスをしないものさ。

ジダンが頭突きで退場になったことで、ずいぶん楽になったのでは?

L― ジズーは偉大なるカンピオーネだ。試合前、現役を続けるよう勧めたくらい、私は彼を評価しているつもりだよ。だが、彼は今日、ピッチ上でミスを犯した。彼がマテラッツィに対して取った行動は明らかに間違いだった。

フランス代表の監督、ドメネックはあなたとは違う意見のようです。彼は、「マテラッツィが大袈裟に演技した」と言っていますが……。

L― リプレイを見ればはっきりする。ジダンがマテラッツィの胸に頭突きを喰らわしたことは誰の目にも明らかだ。それに、ここで言っておくが、ジダンの行為をレフェリーに告げたのは我々ではない。おそらく、第4審判が映像を見てレフェリーに伝えたのだろう。ドメネック監督には一つだけ文句を言っておきたい。彼はマテラッツィに向かって、ビデオカメラを回す格好をして挑発していたが、あの行為はいただけないと思う。

なぜ、トッティを下げてデ・ロッシを投入したのですか?

L― 今日のフランチェスコはいつもできるプレーができずにいた。それに、相手に押されている展開の中で、中盤を強化する意図もあった。そこで、守備のできるMFを投入したんだ。トッティにとってドイツ戦での120分間は相当きつかったはず。ドイツ戦での疲労から回復し切れない状態で迎えた決勝戦だった。回復が遅れたのは仕方ない。あれだけの重傷から復帰してきたんだ。今大会、トッティは他の選手と同様に本当に良くやってくれたと思っている。

他の選手で名前を挙げるとしたら?

L― カンナヴァーロとブッフォン。2人とも、ドイツに来る前にいろいろ取り沙汰されていたからね。様々なプレッシャーを跳ね除けて本当に良い仕事をしてくれた。他には、マテラッツィとグロッソ。2人ともイタリアの勝利に最大限の貢献をしてくれた。イタリア中が彼らの力を高く評価したと思う。新たなスターが誕生したとも言える。

監督、申し訳ないのですが、最後に先ほどの質問に戻らせてください。イタリア中が、あなたの続投を望んでいます。その可能性は全くないと言うことなのでしょうか?

L― さっきも言ったように、この件に関しては話したくないんだよ。明日、明後日、いや、3日後に話すかもしれないが、今この時点ではコメントする気になれない。今はただ優勝を祝いたいんだよ。我々がどんな偉業を達成したのか、君たちだって分かっているんだろう?

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