本誌記事 WebCALCiO 2002
サブタイトル

大きなタイトルと言えば、スキャンダルに関する裁定が出て、インテルは05−06シーズンのスクデットを獲得した。

M― 何とも言えないな。ただ、そうあるべきだったと思っている。不正を行ったチームが優勝なんておかしいだろう? 裁定の結果であっても、優勝を心から喜びたい。ただし、一つ残念なのは、優勝をリアルタイムで祝えないこと。そう、おれたちの素晴らしいティフォージと喜びを分かち合えないことさ。

君の親友でもあるガットゥーゾは、大会後、こんなことを言っていた。「もしカルチョ・スキャンダルがなかったら、W杯で優勝できなかったかもしれない」。君も同じ意見かい?

M― ある部分では同じで、ある部分は違うというところかな。確かに、スキャンダルの勃発でチームの結束はより高まった。ただ、スキャンダルが発覚したのはW杯の1カ月前。その一方で、チームはもう2年も前に誕生していた。つまり、リッピが代表監督に就任した日からだ。あの日から地道にチームを作り上げてきたからこそ、W杯を勝ち取れたんだ。実際、おれたちはW杯欧州予選、大会直前の親善試合でもいいプレーをしていただろう?

そのマルチェッロ・リッピ監督だけど、W杯終了後、すぐに勇退を発表した。彼を失ったアッズーリはこれからどんなチームになっていくと思う?

M― みんなで何度も慰留したんだけどね……。監督はおれたちにとって最高の指揮官だった。ただ、周囲に敵を作りやすい人でもあった。彼のことや息子のダヴィデのことを悪く言ったり書いたりする人が本当に多かったんだ。だから、W杯で優勝した時、そんなやつらにこう言ってやった。「優勝の一番の立役者はリッピ監督だ!」ってね。

君はリッピ監督から本当に信頼されていたよね。昨シーズンの君は、決していいシーズンを送っていたとは言えなかったし、ラフプレーのことでマスコミを賑わせることも多かった。それなのに、リッピ監督は君をプロサッカー選手として、また一人の人間として非常に信頼していたように見えた。実際のところはどうだったんだい?

W杯チェコ戦では得意のヘディングからゴールを決めた

M― リッピ監督からの信頼はおれに大きな誇りを与えてくれた。彼が代表に呼んでくれなかったら、おれは4年前の雪辱を果たすことすらできなかったはずだ。日韓W杯のクロアチア戦のことを覚えているかい? おれが入った直後に失点して敗れた試合さ。あの時、マスコミは「戦犯はマテラッツィ」とおれに一斉放火を浴びせてきた。あの時の屈辱を晴らすことができたのは、リッピ監督のおかげなんだよ。それにしても、これまでのおれはいつも“憎まれ役”だった。今回の勝利がそのイメージを少しでも変えてくれることを願っているよ。

準決勝のドイツ戦で、アレッサンドロ・デル・ピエロのダメ押しゴールの後、君はアルチュンディア主審に抱きついていただろう? その時の写真が世界中に配信されたんだ。あれはかなり好感度の高い写真だったよ。

M― あの時はとにかく誰かに抱きつきたくってさ(笑)。それで、ちょうど近くにいたアルチュンディアさんに抱きついちゃったんだ。そう、ひざをついた姿勢で、両手でがっちりとね(笑)。あの時は正直、自分が何をやっているのか分からなかった。カードをもらうようなことをしなくて本当によかったよ。おれは誰に対してもはっきりとした態度を取る男だろう? だから、主審だろうと何だろうと、近くにいた人に抱きついてしまったのさ。まあ、何事もなくてよかったよ。

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