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チャンピオンズリーグの予備予選を皮切りに、君はカンピオナート初戦でもゴールを挙げた。この好調には何か理由があるのかな? I― 今シーズン、いい形でスタートを切れたことには本当に満足している。ただ、昔から僕はシーズンの始めに強いんだ。たぶん、そういう体質なんじゃないかな。もちろん精神的なことも関係していると思う。僕は本当にサッカーが好きなんだ。いつもサッカーのことばかり考えて生きているんだよ。そう言えば、まともなバカンスを過ごしたのは何年前のことだろう? すぐに練習をして体をイジメたくなってしまうんだ。フィリッポ・インザーギとはそういう男なんだよ。 それじゃ、今年の夏は、君にとって理想的だったんじゃないかな(笑)。君たちミランの代表組は、チャンピオンズリーグ予備予選のレッドスター戦があったから、サマーバカンスをかなり削られたんだろう? I― つまり、それがうれしかったかってことかい? さすがにそれはないよ。僕だって、できればもう少し長くビーチにいたかったさ(笑)。ただし、他の選手よりも疲労は少なかったと思う。バカンス中もずっとイタリアにいたから、ミラネッロにもすぐに戻ってくることができた。ミラノに戻って来る時も名物の渋滞には巻き込まれなかったし。そりゃそうさ。だって、僕らが練習を始めたのは、バカンスの真っ最中だったんだから(笑)。 今夏のミランは思うような補強ができなかった。ティフォージも心配しているし、評論家たちはミランの調子が落ちたら、すぐにそのことを指摘するだろう。現在の戦力を過大評価しているミラン・フロント陣の責任は小さくないと思うんだけど、君はどう思う? この戦力で今シーズンはどこまで戦えると思う? I― さっきも言ったけど、シーズンは長い。それでも、ミランはその長いシーズンを今シーズンも戦っていけると信じているよ。ミランは毎年ビッグタイトルの獲得を要求されるチーム。そんな中、僕らはここ数年、タイトルこそ取れなかったけど、常に優勝に絡む戦いをしてきた。もちろん、今シーズンもそれができるかどうかは分からない。ただ、夏のメルカートで素晴らしい補強をしたとしても、チャンピオンズリーグのグループリーグすら突破できないチームもある。僕たちは03年の優勝以降もチャンピオンズリーグで素晴らしい戦いをしている。一昨シーズンが準優勝、昨シーズンも準決勝に進出した。つまり、ミランは常に存在感を見せているってことさ。チャンピオンズリーグでは最強チームが優勝するとは限らない。2年前、僕らは明らかに戦力が下のリヴァプールに苦杯を喫し、優勝を逃した。サッカーは“常に強い者が勝つ”スポーツじゃないんだ。 ただ、今夏のメルカートでのミランの動きは、例年に比べるとあまりに低調すぎたんじゃないかな? I― 確かに、シェヴァの放出は痛手だったし、結局、彼と同等の実力を持った選手を補強することはできなかった。だからと言って、ミランをチャンピオンズリーグの優勝候補から外す必要はないだろう? 僕は今シーズンのミランもヨーロッパの舞台で十分に通用するチームだと思っている。優勝候補の筆頭? やっぱりディフェンディング・チャンピオンのバルセローナだろうね。ただし、その後に続くチェルシー、レアル・マドリー、バレンシア、インテルといったチームの実力が劣っているとは思わない。確かに、今夏の僕らは新戦力をあまり獲得しなかった。ただし、裏を返せば、「今の戦力で十分だ」と言えるんじゃないかな。インテルは今夏も大規模な補強をした。でも、それは彼らがここ数年、チャンピオンズリーグで実績を残せていないから、フロントが奮起したってことだろう? 実際、ここ数年のインテルはいつも僕らより先に敗退している。それに、インテルは今シーズンもまたチャンピオンズリーグで苦戦しているようだしね。
ユーヴェとの“決戦”がなくなってしまったのは残念だね。 I― すごく寂しいよ。両チームに在籍したことがある僕にとって、ユーヴェとの対戦は“個人的なダービー”とも言える大事な試合だったから。1年で最も熱くなる試合の一つだったんだ。それに、ここ数年の対戦は、必ずと言っていいほどビッグタイトルがかかっていた。スクデットはもちろん、マンチェスターではビッグイヤーをかけて戦ったこともある。つまり、両チームにとって、「どうしても負けられない試合」になっていたんだ。ユーヴェ戦での勝ち点3は、他の試合でのそれとは重みが違う。でも、今シーズンはそういう対抗意識を棚上げして、純粋にユーヴェを応援するよ。デル・ピエロ、ブッフォンをはじめ、親友も多いしね。セリエBで優勝して一日でも早くセリエAに戻ってきてほしい。カルチョにはやっぱりユーヴェというチームが必要だからね。 |
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