本誌記事 WebCALCiO 2002

ミランは今夏、チームの絶対的エースだったアンドレイ・シェフチェンコをチェルシーへと放出した。今シーズン序盤、シェヴァが抜けたミランで攻撃陣の主役となっているのが、33歳のベテランFW、“スーペル・ピッポ”ことフィリッポ・インザーギである。ピッポは長いプロ生活の中で、常に主演俳優の代役を務めてきた男だ。ユヴェントスではアレッサンドロ・デル・ピエロ、アッズーリではクリスティアン・ヴィエリの隣で脇役を務めていたのである。それだけに、“ナンバーワン”となっている現在の状況は、この上なく心地よいはずだ。

昨夏、ミランはパルマから2500万ユーロ(約37億5000万円)でピッポより9歳年下のFWアルベルト・ジラルディーノを獲得した。誰もがジラを「ミランの次期エース」との確信を持って見ていた。一方、当時のピッポは1年間煩っていた足首の故障からようやく復帰したばかり。言わば、“病み上がり”の状態だったのだ。そのピッポが、わずか1年後にミランのエースストライカーの地位を手にすると誰が考えただろうか? 今シーズンの彼はモティベーションに満ち溢れ、まるでデビューしたてのように溌剌としている。

ピッポはまた、マルチェッロ・リッピ元代表監督が選んだアッズーリの“23人目の選手”として、ドイツ・ワールドカップにも出場。アッズーリの主役を担うことこそできなかったが、チェコ戦では最終ラインの裏に抜け出す得意の形でゴールを決めた。そして迎えた今シーズン、スーペル・ピッポは本当の意味で完全復活を果たそうとしている。

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