本誌記事 WebCALCiO 2002

この夏、彼のミラン入りはほぼ決まったかに思われた。ミランだけでなく、プレミアシップのリヴァプールからもオファーが届いたという。しかし、マルコ・アメーリアは動かなかった。リヴォルノの若き守護神は、もう1シーズン、トスカーナの地でプレーするという決断を下したのである。

それにしてもアメーリアの人気は高い。今夏、彼の下にはビッグクラブからのオファーが数多く舞い込んだのだ。しかし、よく考えてほしい。アメーリアはまだ24歳。この若さでこれだけの実力と安定感を身につけたGKはほとんどいない。そんな彼を欲しがるクラブが多いのは、当然のことだと言える。

GKとは、かなりデリケートなポジションである。ちょっとしたミスや気のゆるみから心身のバランスを崩し、自滅していった守護神も少なくない。GKにはスイス製の時計を扱うかのような細心の気配りが必要なのだ。そういう意味でも、アメーリアの安定感は称賛に値する。リヴォルノの地で過ごした3シーズンで、彼に対するマスコミの評価は一変したのだ。

そんな彼が、先日、またとてつもないことをやってのけた。2006年11月2日、UEFAカップのパルティザン・ベオグラード戦の後半42分、見事な同点弾を相手ゴールに突き刺したのである。翌日の新聞は、この若き守護神の偉業を大々的に報じた。実際、ベオグラードで決めたヘディングシュートは、アメーリアがサッカーの神に祝福されていると感じさせるような見事なものだった。

アメーリアは、カルチョの階段を徐々に上ってきた選手だ。伸び悩んで苦しんだ時期もあったという。しかし、彼にはどんな困難をも乗り越えられるだけの運と忍耐力があった。リヴォルノの練習場、チェントロ・コーニでは、今やこの町一番の有名人となった男が待っていた。身長187センチの守護神が、満面の笑みを浮かべながら輝いた目で「チャオ!」と挨拶してくれた時、彼がなぜ若くしてこれほど大きな成功をつかめたのかが理解できた。

ローマ近郊のロッカ・プリオーラ出身のアメーリアは、温かそうなダウンジャケットに身を包んでいた。インタビューに答えてくれた彼の落ち着いた口ぶりは、24歳という年齢を感じさせない、成熟した大人のものだった。

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