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パオロ、正直に言ってくれないか。引退か、現役続行か。君はどちらの道を選ぶつもりなんだい?
マルディーニ(以下M)─ サッカーは僕の人生そのもの。気力もまだ失っていない。もう少ししたら、クラブとそのことについて話し合うつもりだ。結論はその後に出すよ。とにかく、今は目の前の戦いに集中したい。シーズンはまだ中間地点を折り返したばかり。チャンピオンズリーグでも勝ち進んでいきたいし、カンピオナートでも上位チームを脅かしていくつもりだ。チャンピオンズリーグ出場圏内の4位はすでに射程圏内。これに満足せず、今後もできる限り勝ち点を積み上げていくつもりだよ。残り試合数もまだ多いしね。 君はこれまでのサッカー人生すべてをミランに捧げてきた。現在の君は、ジャンニ・リヴェーラやフランコ・バレージ同様、クラブ史上最も重要な選手の一人となったと言える。それでもまだやり残したことがあると思っているんだろう? M─ さっきも言ったけど、僕の人生はサッカーとともにある。そして、サッカーをしている時、僕が着ていたのは常にミランのユニフォームだった。僕はミラニスタの家庭に生まれ、ミラニスタとして育てられ、ミランの下部組織でサッカーを始めた。僕の父も息子のクリスティアンもみんなミラニスタさ。まあ待っていてよ。もうすぐクリスティアンがマルディーニ家の3代目としてミランを支えるようになる日が来るはずだから(笑)。 いくらなんでも、そうなるまでにはまだ時間が必要だよ。 M─ やっぱりそうかな。クリスティアンはまだ11歳だからね。でも、かなり筋はいいと思うよ。ただ、僕も父もあまりプレッシャーをかけたくないんだ。監督やチームメート、それにマスコミも、クリスティアンには今後、大きな期待を寄せることだろう。「彼はマルディーニ家の3代目。だから将来、セリエAの選手になるのは当たり前」なんて勝手に騒ぎ立てられたりしてね。そういうプレッシャーから守ってあげたい。もちろん、それが難しいことなのは僕が一番よく分かっている。 君は長い間ミランのバンディエラとして評価されてきた。君にとって、バンディエラとはどういう意味なのかな? M─ 一つのチームに人生を捧げること。あるいは、常に同じユニフォームを着て、勝ち続けることかな。ただし、今言ったことはすべて一人では成し遂げられない。僕が約20年間、ミランのバンディエラとしてチームに栄光をもたらすことができたのは、ひとえに素晴らしい仲間に恵まれたからだ。それに、バレージのようにセリエBを経験した先輩たちに比べると僕はかなり恵まれていた。僕とビリー(コスタクルタ)がレギュラーに抜擢されたのは、ミランがセリエBから昇格したばかりの頃。つまり、僕らはベルルスコーニ政権になったミランで選手として大きく成長させてもらったんだ。 ミランには、君の前にもリヴェーラやバレージという偉大なバンディエラがいた。バロン・ドールも獲得した偉大な先輩、“ゴールデン・ボーイ”ことジャンニ・リヴェーラは君にとってどんな存在なんだい? M─ リヴェーラはミランで僕の父と一緒にプレーしたんだ。僕は一緒にプレーしたことはないんだけどね。ただ、ここ数年、重要な試合を戦う時には必ずと言っていいほどスタジアムに足を運んでくれている。そこで何度も会ったことがある。リヴェーラの現役時代、僕はまだ子供だった。当時はスタジアムにもほとんど行ったことがなかったんだ。それに、僕がサン・シーロでボールボーイを始めた頃にはすでにユニフォームを脱いでいた。リヴェーラと言えば、昔からエレガントでインテリジェンス溢れるプレーの代名詞的な存在。彼の全盛期を見た人はもちろん、彼と同じチームでプレーしていた父も含めてなんだけど、すべての人が「リヴェーラは天才的な選手だった」と声を揃える。すごい選手だったんだろうね。 一方、バレージとはかなり長い間、一緒にプレーしたよね。 M─ 今の僕があるのはフランコ(バレージ)のおかげでもある。彼は僕に、「サッカーは犠牲を払うスポーツじゃない。楽しくやるスポーツなんだ」ということを教えてくれた。当時の彼は、僕ら若手の大きな目標だった。だから、今は自分が若手の模範となれるよう努力している。 |
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