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君は新しく生まれ変わったウェンブリーでの最初のゲーム、U‐21イングランド代表との試合にアッズリーニの一員として出場した。どんな気分だった? R─ たまたま、新ウェンブリーでの最初のゲームをプレーすることになった。すごくラッキーだよ。何と言ってもサッカーの歴史を作ったスタジアムだからね。サッカーの殿堂と呼べるスタジアムであり、イングランドにとっては神聖な場所。イングランドはあの場所で66年のワールドカップを勝ち取ったんだ。 スタジアムの雰囲気はどうだった? R─ ロッカールームに足を踏み入れた瞬間、ここが特別な場所なんだということを本能的に理解できた。すべて新しく作り直されたものだってことは分かっているんだけど、サッカーの伝説を作ってきた選手たちが使ったこのロッカールームに自分が立っているんだと思うと、すごく誇らしい気持ちになったよ。スタンドの雰囲気も素晴らしかった。世界最高のスタジアムの“こけら落し”でプレーできたなんて、今でも信じられない気分だよ。その代表チームに招集されたのは本当にラッキーだったとしか言いようがない。 同時に、パルマが初めて欧州カップ戦を制した場所だ。1993年にアントワープを下してカップウィナーズカップを手にした思い出のスタジアムでもあるよね。 R─ あのゲームのことはよく覚えているよ。パルマの下部組織にいた頃、何度かビデオで見たからね。 U‐21ヨーロッパ選手権は未来のA代表への一歩につながると思うかい?
R─ そうなると信じているよ。ただ、それは今のところまだ大きな夢に過ぎない。アッズーリでプレーするというのはサッカーをやっている少年の誰もが抱く夢なんだ。夢は夢として、今の僕はただ、パルマの一員として、そして、U‐21代表の一員として良いプレーをすることに集中するだけさ。 カジラーギ(U‐21代表監督)やゾラ(U‐21代表コーチ)との関係はどうなの? R─ 彼らとの関係は言うまでもなく最高だよ。と言うか、チームの仲間全員と良い関係にある。アッズリーニには本当に素晴らしい選手が揃っている。監督やコーチ陣も優秀だし、すごく良いグループができ上がっていると思う。 依然として、ゾラはイングランドで人気があるのかな? R─ もちろんさ。ゾラは、イングランドの人々がそれまで見たことのないようなプレーを披露した。ファンタスティックなプレーで観衆を魅了したんだ。ゾラはピッチ上で、彼独自の世界観を作り上げた。ジョージ・ベストですら見せることのなかったプレーを次々に繰り出したんだ。ゾラはイングランドのサッカー観をまるっきり変えたと言ってもおかしくない。彼はイングランドサッカーにテクニックの重要性を持ち込んだ。現在のプレミアシップが世界最高と評される背景には、ゾラの存在があるんだ。 ゾラは君が目標とする選手なんだろう? R─ 子供の頃から彼のプレーにあこがれていたんだ。僕が理想とする選手の一人だよ。ただ、だからと言って、彼のプレースタイルをそっくりそのまま真似するというわけじゃない。人それぞれに個性が違うからね。僕にはゾラのプレーを真似することができない。僕は僕なりのプレースタイルを貫いていくつもりだよ。 セリエAとプレミアシップの違いは? R─ 最大の違いは、イタリアサッカーがテクニックと戦術を重視しているのに対して、イングランドサッカーではフィジカルが重視されているということ。イングランドのほうがゲームの展開は速いし、ボールへの寄せも厳しい。ボールを受けた時に考える余裕なんてないんだよ。 イングランドに行ったばかりの頃、向こうのサッカーに慣れるのに苦労した? 逆に、イタリアに戻った今は抵抗なくセリエAのサッカーに戻れたかい? R─ イングランドに行ったばかりの頃は大変だったよ。さっきも言ったように、サッカーのスタイルが全然違うからね。最初は慣れるのに苦労したよ。テンポの速いイングランドサッカーに馴染むのに少なくとも1カ月はかかったかな。でも、もしイングランドに戻ることになったとしても何の心配もしていないよ。プレミアのサッカーには一度馴染んだから、すぐにその感覚を取り戻すことができるはずさ。 イタリアのサッカーにはすぐに順応できたかい? R─ イタリアのサッカーに関しては分かっていたつもりさ。セリエAでプレーしたことはなかったけど、パルマの下部組織で5年間に渡って経験を積んだからね。それに、イングランドでプレーした実績があるから、ある程度の余裕を持ってプレーできたと思う。 プレーの観点から見て、イタリアサッカーは変わったと思うかい? R─ ピッチ上での比較は難しいな。さっきも言ったように、セリエAでの出場経験がないからね。ただ、練習から受けた印象で言うなら、プレースタイルは数年前とほとんど変わっていないと思うな。その国のスタイルなんて、そう簡単に変わるものじゃないからね。 |
3月24日、新ウェンブリー・スタジアムでU‐21イングランド代表とアッズリーニの親善試合が行われた。この試合は新スタジアムのプレオープンとされ、設備や警備などのテストとして行われたもの。5万5700人の観客の前で、アッズリーニは素晴らしいゲームを披露し、試合は3‐3で引き分けに終わった。
6つのゴールが生まれるスペクタクルな好ゲームで最も輝いたのは、ジャンパオロ・パッツィーニだった。フィオレンティーナではルーカ・トーニの控えに甘んじているパッツィーニだが、この試合では左にアレッサンドロ・ロジーナ、右にジュゼッペ・ロッシを配した3トップの中央に据えられた。キックオフからわずか32秒、マルコ・アンドレオッリのパスに反応して相手DFの裏を突いたパッツィーニは、ペナルティーエリア外から右足を振り抜いて強烈なシュートを叩き込んだ。逆転を許した後半、アントニオ・ノチェリーノのシュートの角度を変えて同点ゴール(2‐2)を決める。最後はロジーナの作ったチャンスから、ゴール右の角度のないところから思い切って放ったシュートでGKを破り、トリプレッタを記録した。79分、観客からのスタンディングオベーションに送られ、パッツィーニは交代でピッチを去っている。
試合後、ピエルルイージ・カジラーギ監督はパッツィーニを手放しで称賛した。「素晴らしいとしか言いようのない出来だった。練習から、キレのある動きで好調をアピールしていたんだ。クラブではトーニの控えかもしれないが、それがパッツィーニの価値を下げるものではない。彼のゴール感覚は本物だ。この調子でいけば、将来は偉大なストライカーになるだろう」
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