|
|
昨シーズンのチャンピオンズリーグ決勝のことを振り返ってくれるかい? カカー(以下K)─ アテネでの決勝はどうしても勝ちたいゲームだった。リヴァプール戦で同じ過ちを犯すことは許されなかったからね。そして、僕らは大きな勝利を手にした。イスタンブールでの敗戦のリベンジだけじゃない。それ以上に偉大な勝利だった。いや、リベンジという言葉自体が正しくないのかもしれない。僕らは“イスタンブールに置き忘れたタイトル”を取り返したんだ。 君は今シーズンもミランでプレーすることになった。どうやら、レアル・マドリーのカルデロン会長は君の獲得に失敗したと認めざるを得ないようだね。 K─ カルデロンは偉大な会長だよ。彼は自分のクラブのために最善を尽くそうと努めている。ベルルスコーニ会長やガッリアーニ副会長と同じように、彼も偉大な人物なんだ。ミランだって外国でプレーする良い選手を常に探し求めている。他のクラブの会長が自分の選手に興味を示しても、それを当然のこととして見ているはずさ。 だけど、レアル・マドリーが君の獲得に動いた結果、君自身の契約条件が良くなった。君の年俸はずいぶん上がったんだろう? K─ いや、今年の夏は何の契約もしていないよ。新たな契約が提示されて、それに僕がサインしたということじゃない。だから、年俸は昨シーズンのままさ。時々、事実と違ったことが報道されるけど、それは心外だな。 君のお父さんが、レアル・マドリーのミヤトヴィッチGMと会っているという報道。これも事実とは違うのかな? K─ それは事実だよ。昨シーズン終了直後に、2人はヴァレーゼの町で会っている。ただ、それは秘密でもなんでもない。ミランのフロントにも報告してあるしね。父は今、僕の代理人として僕の利益を守ってくれていて、僕はそんな父を100パーセント信用している。父がレアルと会って話したということは、それなりの理由があったからだと思う。ただ、僕も父も、一度としてミランを離れるなんて言ったことはないよ。 ということは、契約が終了するまで君はミランでプレーするつもりだということ? K─ ミランの居心地は最高だ。僕は、自分が完全にこのチームの選手だと自覚している。ミランの一員として成し遂げたい目標が、まだたくさんあるんだ。ただ、いつかミランが僕を他のクラブに売るという決断をしたなら……その時はその決断に従うつもりさ。サッカーの世界はそういうものだと理解しているから。 ベルルスコーニは、「シェフチェンコのケースが再び起こることはあり得ない。カカーの放出は絶対にない」と発言している。 K─ それは良いことだね。僕が最後の最後までミランでプレーできるということだから(笑)。 ミランの一員として手にしたいと思っているタイトルは? K─ たくさんあるよ。まず、クラブ・ワールドカップで優勝したい。まだできたばかりの大会だけど、横浜で行われるということは、僕らにとって特別な意味がある。僕らにとってはどうしても忘れることのできない試合……。03年、横浜でボカ・ジュニオルスに負けた試合さ。どう考えても、強いのは僕らのほうだった。ただ、彼らは僕らのプレーを完全に封じ込めた。僕らは最後まで自由にプレーさせてもらえなかった。その結果が、PK戦での負けさ。その後の4年間で、僕は取ることのできるタイトルをすべて手にした。今のミランは本当に強いチームだ。伝統もあるし、素晴らしい監督の下でよくまとまったチームになっている。このチームなら、今度こそクラブ・ワールドカップで優勝できると信じているんだ。03年にボカ相手に喫した雪辱を、決勝の地、横浜で果たしたいと思っている。 |
| 2 / 4 |