本誌記事 WebCALCiO 2002
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あれだけの大ケガをしたら、普通は精神的な後遺症が残るものだけど、今の君にはそういう気配が全くない。むしろケガをする前より気力が充実しているようにさえ感じる。

アマウリ(以下A)─ 「人生は戦いだ」でも歌われているように、苦しみが勇気を倍増させることもある。『ハシオナイス MC's』の歌は、リハビリ中からずっと僕を支え続けてくれているんだ。

その他、君に力を与えてくれたのは?

A─ 僕にとって2番目の子供になるウーゴ・レオナルドを初めてこの手に抱いた時、体中に力が湧いてくるのを感じた。ウーゴは僕があの大ケガを負った数日後に生まれたんだ。

もしウーゴが言葉を理解するようになったら、その時の感動をどんな風に説明する?

A─ 「お前はオレにたくさんのエネルギーをくれたんだ」と話すつもりさ。それから、5歳になった長女シンディにも同じことを言ってあげたい。シンディが生まれた時も、僕はサッカー人生の岐路に立っていた。全く試合に出られない日々が続いていたんだ。ところが、シンディが生まれてから出場機会が増えていった。だから、僕にとってシンディは幸運の女神なのさ。

君がリハビリを行っていた時、「アマウリはもはやかつての姿には戻れない」などと心ないことを言っていた関係者もいた。君自身、そういった不安を抱いたことはあった?

A─ 少しはね。だからこそ、そういう不安を吹き飛ばすために毎日厳しい練習をしていたんだ。今かい? 今は全くないね。不安が消えたのは、今夏、スペインのサラゴーサとのプレシーズンマッチでのことだった。あの試合で僕は、対峙していたDFに後ろから激しいチャージを受けたんだ。ものすごく怒ったよ。あの時のリアクションは、今は少しばかりやりすぎたと反省している。でも、あれ以降、「こんな厳しいファウルにもオレは耐えられる。これならやれる!」って思えるようになったんだよ。

その確信が第2節リヴォルノ戦での今シーズン初ゴールにつながったというわけだね。

第2節リヴォルノ戦で復帰後初ゴールを挙げた

A─ あのゴールは、僕にとって“呪縛からの解放”だった。あれで、ケガのことをすべて過去に葬り去れたような気がする。

もし今、昨年の12月23日と同じような状況になったらどうする? やっぱり同じようにマニンガーとボールの間に突っ込んでいくと思う?

A─ 今度はボールごとGKをゴールに押し込むよ(笑)。FWというのは本能的な生き物なんだ。ボールが目の前を転がっていったら、どんな状況でもそこに突進してしまうんだよ。リヴォルノ戦のゴールも、まさにそんな感じだった。基本的に“たら・れば”は嫌いなんだ。何が起ころうと、それを運命として受け止める。そういう生き方が好きなのさ。

ただ、コラントゥオノ監督は、君がまさかこんなに早く復活するとは考えていなかったようだ。

A─ 僕だって考えていなかったさ(笑)。開幕直前まで、本当にやれるのかどうか不安だった。この数カ月、僕は良い時の自分のゴールのビデオを何度も見直していたよ。その間、心の中で何度も「今の僕に、もう一度これができるのだろうか?」と自問したんだ。もっとも、5月の時点ですでに痛みはなくなっていた。あの時はむしろオーバーペースにならないように気をつけていたな。もし今、僕が正しい道を歩めているなら、それはコラントゥオノ監督のおかげだと思う。彼は僕に「焦るな」と言い続けてくれた。本当に偉大な人だよ。一日も早く100パーセントの状態になるよう、今も頑張っている状態なんだ。

万全の状態になるには、あとどれくらいかかりそう?

A─ あと2カ月くらいだと思う。

ただ、君は70〜80パーセントの状態でもチームに貢献できる選手。第2節で早くもシーズン初ゴールを記録している。

A─ 良いスタートができて本当に良かったよ。「プレーしたい」という強い気持ちが結果に結びついたんだと思う。開幕前から、昨シーズンのシエナ戦で中断した“進撃”を再開したいとずっと考えていたんだ。

今の調子を維持できれば、カンピオナートとUEFAカップによる3日で1試合という過密日程もこなしていけそうだね。

A─ 無理をしない程度にこなしていくつもりだよ。もちろん、失った時間を取り戻したいという気持ちはある。でも、無理をしたら元も子もないからね。繰り返しになるけど、まずはコンディションをトップの状態に戻すことが先決。そうすれば、ある程度は無理も利くようになるはずさ。

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